文章の書き方が上手になる9つのテクニック

今回は、文章の書き方が上手になるテクニックについて解説していきます。

まず、上手な文章とはどういう文章なのか。

それは、こちらの伝えたいことが、分かりやすく相手に伝わる文章ですよね。

言葉は相手に伝わらないと意味がないものです。

こちらが意図することが相手に伝わるからこそ、言葉を使う意味があります。

分かりやすく相手に伝わる、いい文章を書く方法について、解説していきたいと思います。

目次

文章の書き方よりも大事なこととは?

言葉はコミュニケーションの道具です。

文章の書き方のテクニックばかり考えていると大切なことを見落とします。

つまり、あなたが相手に伝えたいことが何なのか、しっかり明確になっているということです。

いろいろな文章のテクニックを勉強したり、知識を増やしても、表面上をとりつくろうことしかできません。

まずは、伝えたいことを明確にする、という文章の中身を大事にしましょう。

これが文章全体の核になってきます。

伝えたいことが明確になっていれば、文章のあちらこちらに明確になっている伝えたいメッセージが自然と入ってくるはずです。

その軸があるからこそ、いろいろな文章の書き方のテクニックが活きてきます。

分かりやすい文章のメリット

その前提の上で、自分の伝えたいことを相手に伝えるために必要なことは、たった1つ。

それは、分かりやすさです。

分かりやすい文章が書ければ文章で物が売れるようになり、文章で信頼を築くことが可能になります。

それから、文章を読んだ人から感謝されるということもできます。

要するに、信頼構築や情報を提供することで感謝されるということです。

さらに、納得感を生むこともできます。

納得できるからこそ、物を買う決断ができるわけです。

分かりやすい文章は、こういうメリットを生み出すことができます。

分かりにくい文章は嫌われる

逆に、分かりにくい文章ですと何を売っても当然売れるわけはありませんし、信頼もなくしてしまいます。

あなたの周りにもきっと、何を言いたいのかよくわからない人がいると思います。

政治家でもそうです。

質問にしっかり答えずに、何が言いたいのかよくわからずごまかされている感じがして、信頼をなくしてしまうのです。

それから、分かりにくいことをずっと言われ続けるとイライラしてきますよね。

それと同じように、何が言いたいのかすごくわかりにくい文章を読まされると、人はすごくイライラしてしまうのです。

なぜイライラするかというと、貴重な時間を損したと感じるからです。

時間というのは、ある意味お金以上に貴重なものですから、相手の貴重なものを奪ってしまうという罪を犯していると考えてもいいくらいです。

分かりにくい文章で相手を混乱させ、イライラや結局どうしたらいいのか分からない、という迷いを生む。

非常にネガティブな結果しか生み出しません。

やはり、伝わりやすい文章、分かりやすい文章を書いていくべきだということです。

分かりやすい文章の書き方

それでは、分かりやすい文章の書き方のテクニックを、順番に解説していきたいと思います。

1,できるだけ肯定文を使う

否定文とは、例えば「〇〇に反対しません」という文です。

しかし、意味としては「賛成する」ということと同じですが、「反対しません」では分かりくさにつながります。

なぜなら、人の脳の仕組みとして、単語レベルで反応してしまうからです。

「反対」という単語で理解をしてしまうで、反対しませんと否定されていても、脳は即座に否定文を理解できないのです。

ですので、すごくわかりにくい文章になってしまいます。

「反対しません」というのであれば、「賛成です」と言い切った方が分かりやすいです。

相手に少しでも考えさせてしまうような文章は、すごくわかりにくい文章です。

2,短くシンプルに書く

長ったらしい文章は、すごく嫌われます。

なぜかというと、何が言いたいかわかりにくいからです。

ですから、文章を書いた後は、もっと文章を短く区切れないだろうかという視点で、読み返してみてください。

それから、箇条書きを上手に使うと、短くシンプルな文章を書きやすくなります。

例えば、

「良い文章を書くには、できるだけ肯定文を使う、短くにシンプルに断定表現を使うなどが重要です。」

と文章の中で全て書いてしまうと、すごくわかりづらい文章になってしまいます。

これを、

「良い文章を書くには、

  • できるだけ肯定文を使う
  • 短くにシンプルに断定表現を使う

などが重要です。」

と書いてあると読みやすくなりますね。

箇条書きにすると、文章で全部伝えようとするよりも短くシンプルで、わかりやすくなります。

3,断定表現を使う

  • 「〜かもしれません」
  • 「〜だと言われています」
  • 「〜と思われます」

という曖昧な言葉はわかりにくい表現になってしまいます。

〜です、〜ます、と言い切る断定表現を使って、分かりやすい文章を書くようにしましょう。

そして、断定表現を使うと説得力を生むことができます。

意見が、はっきりしているためです。

はっきりと伝わるというのは、分かりやすいということです。

そして、意見をはっきりと主張したあとは理由をセットにすると、なぜそういう主張をするのかという背景が分かりやすい文章になります。

断定表現を使った後は、理由をセットにすることも意識してください。

4,文章の構成について

起承転結を意識すると良いと言われますが、それを正しく使えていないケースがよく見られます。

誤解を招きやすい教え方かもしれません。

私の意見では、起承転結よりもオススメなのは、PREP法です。

PREP法はどういう構成かというと、

  1. 結論
  2. 理由
  3. 具体的な事例
  4. 結論

という順番で書く方法です。

最初と最後に結論を持ってくるというのが、PREP法の特徴です。

結論を最初に言うので、自然とはっきりとした断定表現を書きやすくなる、というメリットがあります。

分かりやすい文章の書き方として、オススメな方法です。

5,文章にリズムをつける

文章にリズムをつけるとは、変化をつけることです。

例えば、

  • 文章の長さ
  • 語尾
  • 会話調を混ぜる

などのテクニックがあります。

同じ文章の長さが続くと、ワンパターンに見えて退屈に感じてしまいますし、同じ語尾が続くと素人っぽい文章になります。

変化を付ける、ということを意識すると、文章のリズムが生まれてきます。

先ほど紹介した、箇条書きのテクニックもリズムを付けるのに有効です。

6,その接続詞は本当に必要か

よく見られる失敗は「〜ですが、〜です。」という「が」の誘惑ですね。

「が」の使い方を正しくできていない文章は、非常に多く見られます。

なぜかというと、話し言葉の中ではそんなに不自然に感じないので、聞き流されてしまうような使い方だから気づきにくいためです。

例えばこの文を見てください。

「今日は雨でしたが、明日も雨でしょう」

一見すると、違和感を感じにくいと思います。

しかし、「が」の使い方としては間違っています。

「が」は、逆説的なことを伝えたい時に使う接続詞ですよね。

しかし、

「今日は雨でしたが、明日も雨でしょう」

だと、文章の前と後で逆説になっていません。

もしこれが

「今日は晴れでしたが、明日は雨でしょう」

であれば、晴れと雨で逆になっていますので、正しい使い方になります。

逆説の「が」という接続詞は、少し油断するとすぐ間違った使い方をしてしまいますし、文章が長くなってしまう元凶ですので、気をつけてください。

それから、文章中に使われる接続詞ではなく

  • そして
  • なぜなら
  • したがって

のような文章の前につける接続詞にも、注意が必要です。

なぜかというと、ついつい接続詞に頼りたくなってしまうからです。

話し言葉では不自然ではなくても、あまり多用すると、文章ではくどく感じてしまう場合があります。

接続詞がなくても意味が通る文章にできないかと、考えてみてください。

文章の書き方の原則は、できるだけシンプルに短く書くことだ、とご理解ください。

7,カタカナ言葉に注意する

例えば、アジェンダ、アサイン、ギミックのようなカタカナ語ですね。

自分自身もあいまいなまま使っていることもありますし、読み手も何となくの意味しか理解していない場合もあります。

ともすると、全然意味がわからないという人もいるかもしれません。

相手にとってわかりにくい言葉を使うのは、文章の書き方として失敗しています。

カタカナ言葉は、できるだけ使わない、と覚えておいてください。

8,これ、それ、あれなどの指示語に注意する

指示語も油断するとすぐに使ってしまうので、注意しましょう。

もちろん絶対にダメかというと、そうでもありません。

指示語は、ある文章や意味を指す言葉です。

意味することが指示語を使われている直前にあって、誰が見ても誤解を招かないような、文章をよりわかりやすくするような使い方をしているのであれば大丈夫です。

たとえば、

「カッコつけて書いたカタカナ言葉。それは分かりにくい文章の原因になります。」

このように、文章のリズムをつけるために一旦区切り、その繋ぎとして指示語を使うパターンであれば問題なく使うことができます。

9,「〜ということ」「〜というもの」という表現に注意

  • 「〜ということ」
  • 「〜というもの」

と書いてしまった時は、もっと分かりやすい言葉にできないか、言い換えられないかを考えてみてください。

例えば

「あなたの考えを他人に話すということは、人生を豊かにするということです」

のように、「~ということ」を連発してしまうと、ちょっと長ったらしい文章になります。

話し言葉ですとそこまで不自然に感じませんが、文章の書き方としてはまどろっこしくてわかりにくい書き方になってしまうのです。

これを、もっとわかりやすく言い換えると

「あなたの考えを他人に話すと、人生を豊かにすることができます」

と書くことができますね。

後者のほうが、書き手の意図や主張がわかりやすく、ストレートに伝わると思います。

分かりやすいストレートな表現が相手に伝わりやすい文章ですから、ぜひ意識していきたいポイントの一つです。

文章の書き方のテクニックは基本が大事

今回ご紹介したテクニックは、分かりやすい文章を書くテクニックのごく一部です。

しかし、大事な基本ですので、文章を書くときにも意識するとよいですし、書いた文章を見直すときのポイントとしても意識してください。

これらの基本的なテクニックを意識して、

  • 相手に伝わる文章になっているかどうか
  • あなたの伝えたいことが明確に表現できているか

を確認すると、誰でも分かりやすいいい文章を書けるようになります。

文章の書き方を覚えるには、とにかく書いてみるのが1番早いです。

分かりやすい文章を書いて、

  • 文章で物を売る
  • 文章で信頼を築く
  • 文章で感謝や納得感を生む

ために、ご紹介した9つのテクニックを活用していただけたらうれしく思います。

今回は、文章の書き方が上手になるテクニックについてお伝えいたしました。

 

こちらの動画の中では、マインドマップを使って解説していますので、合わせて参考にしてくださいね。

この記事を書いた人

作家/マーケター

人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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