魅力的な導入文を書くための7つのテクニックとは?

小説でも、セールスコピーでも、ブログ記事でも、どのような文章においても、最初の導入文は、一番大事な部分です。

この導入文で失敗をしてしまうと、文章を読むのをやめてしまうので、それ以降いくら頑張って書いても意味がなくなってしまいます。

今回はいかにして導入部分を魅力的にしていくか。

について、話をしていきたいと思います。

目次

魅力的な導入文を書くための前提とは?

文章というものは、相手に何か情報を伝えるために書きますよね。

もし伝えることがあいまいなまま文章を書いたとしても、ぼやけてしまって何の面白みもない文章にしかなりません。

誰に何を伝えるための文章なのか。

つまり、文章を書く目的が明確になっていないといけないわけです。

これが魅力的な導入文を書くために必要な大前提です。

誰にとって魅力的な導入文を書くのかを決める

そして、魅力的といっても、万人にとって魅力的なものはありません。

魅力というのは、ある人にとってはすごく魅力的に感じますが、ある人にとっては興味がない。

そういうものです。

異性の好みにしてもそうですし、仕事の好き嫌いにしてもそうですね。

誰にとって魅力的な導入文を書きたいのかを、まず選ばないといけないわけです。

そうしないと、魅力的な導入文を書くことができません。

文章の原則は、誰に、何を伝えるのか、を決めることから始まります。

魅力的な導入文にこだわるべき理由とは?

なんとなく万人に向けたような挨拶とか、定型的な雑談をされても退屈に感じます。

それは、自分にとって関係ないからです。

最初のつかみは大切です。

その相手にとって魅力的だ、と思ってもらえるかどうか、で決まります。

『見た目が9割』という有名な本もありましたよね?

最初の第一印象は、それだけ大事なのです。

相手にイメージしてもらう

まずは、相手にイメージしてもらうこと、です。

「今自分はこう言うことに悩んでいるけど、この文章を読んだらこの悩みが解決できるかもしれないぞ」

とかですね。

自分にとってこの文章を読んだら良さそうだな、ということをイメージしてもらえるように書き方を工夫していきます。

理屈っぽい文章は書かない

それから、理屈というのは嫌われるので、やめましょう。

理屈っぽい話はすごくわかりにくい文章になりますので、敬遠されてしまいます。

いくら正しい情報であっても関係ありません。

例えば学校の教科書がおもしろくて大好き!という人はなかなかいないと思います。

その理由は、読んでても面白くないからです。

理屈は、面白くありません。

だから、ダメなのです。

面白いというのは、別にギャグやお笑い芸人のような面白さではなく、興味深いinterestingの面白さのことです。

自分にとって面白そう、というのは、自分にとって魅力的な情報と感じている状態です。

面白そうと感じてもらうには、理屈でこねくり回すよりも、もっとストレートで分かりやすい言葉を使うほうが有効です。

1文目の役割を理解する

最初の1文というのは、先ほどもお伝えしたように、一番大事な文章です。

ここで惹きつけないと、何の意味もありません。

有名な本なので、ご存知の方は多いと思いますが、ジョセフ・シュガーマンというセールスコピーライターの方がいます。

その方の著書で『10倍売る人の文章術』という本があります。

ぜひ読んでいただきたい本でもあるのですが、その中に最初の1文目の役割とは、次の文を読んでもらう、つまり第2文目を読んでもらうことだ、と書いてあるのです。

そして、2文目には3文目を読んでもらう役割があるというふうに、文章とはその次の文章を読んでもらうために存在するのだ、と言っています。

一回読み進んでいけば、そのあとは物理でいう慣性の法則のようなもので、そのまま続きを読み進めていく流れを作ることができるのです。

一番大事なのは最初の1文目。

次に2文目、そしてその次が3文目、ということを覚えておきましょう

・自分のことだとイメージしてもらう
・興味深い面白さを感じてもらう
・最初の1文目の役割を知る

この3点を踏まえて、魅力的な導入文を書く方法のテクニックをお伝えしていきたいと思います。

魅力的な導入文を書くための7つのテクニック

魅力的な導入文を書くためのテクニックとして、すぐに使えるテクニックを紹介していきます。

1)会話調にする

会話というのは、読み手の本音のつぶやきや疑問です。

今ちょうど思っている疑問をズバリ書いてあげることで、自分にとって必要な情報が書いてありそう、自分にとって面白そう、とイメージしてもらうことができます。

イメージですので、理屈でもありません。

心のつぶやき、本音のつぶやきですから、自分にとって面白そうな文章だ、と思ってもらうことができます。

2)共感する

それから、魅力的な導入文を書くために、読み手の気持ちに共感してください。

「〜に悩んでいますよね」
「〜が起きると大変ですよね」

というように、読み手の気持ちに共感すると、

「そうそう、自分もちょうどそういう状態なんだよね」

と、自分事として受け取ってもらえます。

3)ムダな前置きは不要

特にWebライティングやセールスコピーにおいては、ムダな前置きは不要です。

雑誌のコラムなどを見ると、最近の話題を最初に入れながら徐々に本題に入っていくような文章を見ます。

しかし、必ずしもその方法がベストとは限りません。

惹きつけるための工夫の1つではありますが、誰に何を伝えたいかが明確な文章においては、ムダな前置きになることがほとんどです。

それよりも、自分にとって必要な情報がありそうかどうかを、まず最初に分かってもらうことのほうが大切です。

そうしないと、最初の第一印象で興味を引きつけることは難しいからです。

4)問いかけ

それから、問いかけがあります。

脳の仕組みとして、質問されたら絶対に答えを探し始める、という性質があります。

先ほどの共感する部分も、半分問いかけの要素が含まれていますよね。

質問をすることで、自分の場合はどうだろう?とイメージしてもらうことが可能になります。

5)読者と同じ目線になる

同じ目線とは、共感することに近いのですが。

「自分の場合はこうでした」
「私はこういう気持ちになりました」

という読者と同じ状態の目線を導入文で書くと、相手も自分事として読み始めることができます。

6)数字を入れる

数字を入れると、具体的な表現ができます。

そして、具体的な表現をする方が、イメージが湧きやすくなります。

例えば、

「短時間で大金が稼げる」

よりも

「たった10分で1万円稼げる」

の方が、興味をより惹きます。

具体的な表現だからこそ、よりイメージが湧く、ということが分かりますよね。

たった10分なら自分でも時間が作れそうと、自分に置き換えて情報を受け取ってもらいやすくなります。

具体的な表現を入れる1つとして、数字を入れてみてください。

7)意外性

普通の意見とは逆を言うことによって、相手に疑問を抱かせ、インパクトを狙うことができます。

「働く時間が短くなるほど、稼げる金額が増えるとしたらどう思いますか。」

とかですね。

普通は長く働いたほうが稼げる、と思いますよね。

そこで、逆を言うことで、インパクトを作っていきます。

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ブログやメルマガの違いとは?

実際のブログやメルマガの記事でどのように活用するかについて、最後にお伝えしたいと思います。

ブログの場合

ブログの記事を書く場合は、「誰に」という部分が特殊です。

ブログにアクセスをしてくる読者さんは、何かキーワードで検索し、たまたま見つけたブログ記事にアクセスするケースが多いと思います。

そうなった場合、わざわざキーワードを検索するくらいな人なので、明らかな悩み、具体的に知りたいこと、明確な意図があって検索してくる状態です。

そういう人にとっての魅力的な導入文を書かないといけません。

読みはじめの10秒で、いかに分かりやすく、必要な情報が書いてありそうだ、とイメージできるようなものを書いてください。

私がよく使うのは、共感から書き始める導入文です。

共感から書き始めていき、それから、自分事としてイメージしてもらうために会話調を使います。

メルマガの場合

メルマガの文章で魅力的な導入文を書こうとする場合は、ブログとは少し違ってきます。

なぜかというと、メルマガの場合は、読んでもらう相手の「誰に」の状態が違うからです。

自分がすごく知りたいから調べている状態ではありません。

興味があろうとなかろうと、登録したメルマガから文章が勝手に送られてきます。

なので、メルマガの場合は、件名で興味づけをする必要があります。

たとえば、意外性でインパクトを狙うことで、続きを見てみたいと思わせます。

まず、導入部分に入る前の、メールの件名からが導入部分と考えるべきですね。

それから、メール本文の導入文は、いろいろなやり方があります。

たとえば、人間性を見せる方法です。

例えば、

「〜な失敗をして凹んでいる小川です。」

のように簡単な近況を伝えることで、人間性を見せることができます。

メルマガの場合は、情報自体の内容よりも、誰から送られてくるかで読むかどうかを判断する人が多いです。

そうなると、自分自身の人間性を見せていくと、興味付けをすることができるので、続きを読んでもらいやすくなります。

これは、同じ目線、共感する、という効果にもつながります。

共感をしてもらうことができれば、そんな時にどうやって乗り越えたのかを知ることができそうだ、と、そのあとの話を聞いてもらいやすくなります。

さらに、よく使うパターンとして、問いかけがあります。

たとえば、

「もし〜だったとしたらどうしますか」

という質問をすると、自動的に答えを探し始めてしまうので、自分事として情報を受け入れる状態を作れるのです。

シンプルですけど強力な方法です。

さて、今回は魅力的な導入文を書く方法について、お話をさせていただきました。

ブログやメルマガなど、いろいろな場面で活用していただければ嬉しいです。

この動画の中では、マインドマップを使って解説していますので、合わせて参考にしてください。

この記事を書いた人

作家/マーケター

人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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