離婚した意味。「疲れた」とうつになっても・・・

「なんで別れてくれないの!もう疲れた!結婚詐欺にあった気分・・・」

別れた妻からそう言われたのは、結婚して半年後のことでした。

ところが、あきらめの悪かった私はずっと、
話せばいつかは分かりあえると思っていたのです。。。

こんにちは、小川です。

私は29歳で結婚して、31歳で離婚しました。
結果的に3年弱の結婚生活を過ごしました。

その結婚生活を通して、様々なことを学びました。

一生懸命やったことが報われない無念さ。
自信を喪失した時の絶望。
うつ手前に陥った苦しみ。
それでも自分を奮い立たせるためにふりしぼる勇気。
親身になって支えてくれた友人。
自分が一生貫きたい信念。

でも、今となってはつらかった経験も含めて、
すべてよかったと思えます。

では、離婚してよかったと思えるのは、なぜなのか。
私にとっての離婚の意味はなんだったのか。

私が離婚を通して学んだことをまとめていきたいと思います。

目次

私にとっての離婚の意味とは・・・

私は、自己主張がとても苦手な人間でした。

大勢の前で自分の意見を言うのがとても苦手。
自分なりのアピールをするのが苦手。
自分らしさって何か、分からない。

周りの意見に流されて、それなりに楽しく生きてきました。

そんな自分が通用しなかったのが、結婚生活でした。

そして、結婚と離婚の経験があったからこそ、
自分自身を深く見つめることができ、
ようやく自分の足で自分の人生を送れるようになりました。

うつになる一歩手前になるまで悩みましたが、
きっと私にとっても妻にとっても必要な経験だったのだ。

今は、そう思っています。

離婚を回避することにこだわってよかった

離婚直前まで、何としても離婚を回避しようと思っていました。

私は結婚のために仕事を辞めて、東京から福岡に引っ越しました。
ただ、相手がそれを望んだからという理由です。

自分のこだわりを捨てて、相手に合わせることが、
物事をスムーズに形にするために大事なことなんだと思っていました。

「結婚生活は忍耐と我慢が肝心だ。」と聞いていたので、
自分を犠牲にするのが正しいあり方だと思っていました。

「疲れた」とか「休みたい」なんて微塵も考えてはならない、と思っていました。

その考えに縛られて、余計に疲れた日々を送ってしまったんですけどね。
まじめで極端すぎる考え方をしていました。

 

当たり前ですが、執着していた結婚生活は、
楽しいものではありませんでした。

楽しく幸せでもない結婚生活に執着していたのが
今となっては不思議な感じがすらするほどです。

しかし、思い通りにならない経験をしたことが、
自分自身の価値観を見つめ直すきっかけになりました。

とことん妻と向き合って、とことん自分と向き合って、
とことん思い悩んだ末に得られた学びは、私の大きな財産になっています。

世間体を気にする価値観

妻は、世間体を非常に気にしていました。

旦那から大事にされているというアピールを、妻の実家や親戚の前でいつも求めてきました。

そして、妻が思うようなアピールを私ができなかった後は
しばらく機嫌が悪くなっていました。

私は、妻を喜ばせるために、自分を捨てなければ、と思っていました。

自分のしたいことを捨てる。
納得できないと気が済まない考え方を捨てる。

しかし、無理に演じることはできない不器用な人間であることが、痛いほど分かりました。

もっと器用に生きていけたら楽なのかもしれません。

でも、それができないのが私という人間であり、
不器用なまま誠実に生きたいというのが価値観になりました。

なんでも話すということ

私は何でも話し合って決めていきたいと思っていました。

お金の使い方。
子供のこと。
休日の過ごし方。

でも、妻は話さなくても私を大事に思ってくれていたら、
分かるはずだと言って話をしてくれませんでした。

これも自分の価値観と大きく違うところでした。

それは確かに理想の姿かもしれません。

でも、私は丁寧に言葉にすることを大事にしようと思いました。

自分らしく生きるきっかけを与えてくれた

今は結婚してよかったとも思いますし、
離婚してよかったとも思っています。

なぜなら、両方とも自分らしく生きるきっかけを与えてくれたからです。

自分で決断して経験したことには決してムダがないということを、
経験させてくれたのが離婚の意味だと感じています。

結婚と離婚を経験したことで、自分の価値観を見直すことができ、
それが今のネットビジネスにも活かされています。

友達のありがたみを感じた

さらに友達のありがたみをこれほど強く感じたことはありませんでした。

自分が大変な時に支えてくれる友達かどうかは、
いざという時にならないと分からないものです。

私が調子がいい時には仲良く接してくれていた友達が、
まったく話を聞いてくれなくなったりしました。

一方で、そこまで仲が良いと思っていなかった友達が
とても親身になって話を聞いてくれました。

それだけで、とても救われたことは一生忘れません。

捨てる神あれば拾う神あり、と言いますが、
まさにその言葉の意味通りの経験をしました。

思わぬ人の温かみに触れたとき、人生は捨てたもんじゃないな、と思います。

そして、自分もそのような人間でありたいと、強く思いました。

ネットビジネスを始めることができた

結婚生活はとにかくお金に困っていました。
家でも疲弊して仕事もうまくいかなかったからです。

少しでもお金を作ろうと思って、ネットビジネスを探し始めました。

結婚してなければ、きっと始めていなかったと思います。

ネットビジネスは、私の価値観にぴったりと合っていました。
正しいやり方で取り組めば、Win-Winでお金を稼ぐことができるからです。

お金を稼ぐということ

結婚生活をしていた時、妻から
「家にお金を持ってくるために、何が何でも契約を取ってきてね。」
と言われたことを思い出します。

当時は太陽光発電を訪問販売で営業しており、
基本給が13万円で後は歩合だったのです。

もちろんお金がないと生活できませんから、お金は大事です。

でも、必要のないものを売り込んで、給料をもらっても、
気持ちよく生きることはできませんでした。

4年前のお客さんのことが今でも気になります。

「太陽光発電を設置していただいてよかったと、
今でも思っていただいているだろうか。」

たまにふと思うことがあります。

なにせ400万円もの買い物をしていただいたわけですからね。

私はウソを言ったり、言葉を巧みに使うセールストークはできない性格でしたから、
とにかく誤解がないように正しい理解をしていただくように努めてきました。

それでも、当時のお客さんのことが気になります。

なぜなら、自分がされて嫌だったことは、他人にはしたくないからです。

もちろん、人にはそれぞれ価値観がありますから、
決して他の人が間違っているという言っているのではありません。

ただ、私は、自分が納得できるやり方でお客さんに喜んで頂くことで
初めてお金を頂けることにこだわりたいと思っています。

価値を提供することに集中して意識を向けることで、
お金は当たり前のように入ってくる。

そういう価値観を大事にすることが、
長期的に安定したビジネスになると考えています。

まとめ

離婚は、私の人生全体に影響を与えてくれました。
仕事のスタイルにも影響を与えてくれました。

結婚した経験も、離婚した経験も、私にとって大きな意味を持っています。

失敗を恐れずに結婚してよかったです。
離婚を決断してよかったです。
うつになりかけるまで悩んで悩んでよかったです。

私にとっては必要な経験でした。

また、妻や妻の親に大きな迷惑をかけてしまったことに対して、
申し訳なく思う気持ちもあります。

もしかすると独りよがりな考えかもしれませんが、
結婚と離婚は、きっと妻にとっても必要な経験だったのではないかと思っています。

そして、当時の経験をバネにして、幸せな人生を歩んでいると信じています。

私は自分の人生に対して、ビジネスに対して、
どこまでも誠実であろうと、心に決めています。

そうして、幸せになることが、生きるということだと思っています。

この記事を書いた人

作家/マーケター

人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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