バウムテストをする時は解釈の仕方が大事です。
バウムテストとは、白紙に木の絵を描いて、どのような木を描くかによって、その人の心理状態を分析するというものです。
切り株、実のあるなし、枝の様子、根っこの様子、などに深層心理の状態が表れます。
とても簡単に行なえますし、子供でもできるので今も使われている心理テストなのですが、大事なのは、分析結果をどのように解釈するか、です。
自分を深く知るために活用しないと、単なる占いと同じレベルで止まってしまうためです。
自分を知ることができて初めて、自分をよりよく活かすことができるので、占い止まりの解釈だともったいないです。
それに、私はブログやメルマガで情報発信をすることを推奨していますが、そのためにも自分を知っておくと楽に書けるようになりますよ。
自分を知ることで、
- 発する自分の言葉に確信が持てるようになりますし
- 人生の目的が明確になったり
- 誰と付き合うべきかが明確になったり
するからです。
バウムテストをやることでたくさんヒントが得られますので、ぜひやってみてくださいね。
そもそもバウムテストとは?
バウムテストとはスイスの心理学者カール・コッホ(1906-1958)が考案した心理テストです。
またの名をツリーテストとも言います。
バウムはバウムクーヘンのバウムで、英語だとtree、日本語だと「木」の意味になります。
もともと機械工として働いていたコッホですが、20歳から職業カウンセラーとして活動を始め、心理学を現場で応用させていきました。
カール・コッホの目的は、現場で心理学を活用すること、だったんですね。
当時は、筆跡心理学の研究が盛んだった時代ですが、コッホは職業カウンセラー仲間から線描画樹木画テストと出会ったと言われており、改良を加えて1949年にバウムテスト(ツリーテスト、樹木画テスト)を完成させました。
Twitterでもいろんな画像がアップされている
日本でも多くの方がバウムテストにチャレンジされていて、いろんな画像がアップされています。
- 白黒だったりカラーだったり
- 葉っぱがあったりなかったり
などなど。
これらの差がそのバウムテスト実践者の心理状態を表しているわけですね。
個性が出るのでおもしろいですね!
なんちゃってバウムテストの巻 #バウムテスト pic.twitter.com/a5cg4b3kgR
— turquoise swarovski (@turquoiseswarov) 2016年6月6日
バウムテストねぇ…木を描くかぁ…と思いながらもしょっと描いたら葉っぱが一枚もなかったジーキル氏。 #バウムテスト pic.twitter.com/fTWLoICWeH
— ゆるふわ教総主教ジーキル (@jeekyl_sur) 2014年2月20日
むすこにバウムテストしてみた(用紙の方向は私が読み間違えて指定してしまったので本来は縦に描いてた)
気になるところが一点…幹が塗りつぶされているけど、むすこ、自己嫌悪してるのか(´∀`;)? pic.twitter.com/P5DE9tLB6l
— 丸福かんみ (@marufukukanmiQ) 2018年1月2日
絵を見るだけでも楽しいのですが、重要なのはこの絵をどのように解釈するか、です。
その解釈の仕方によって、バウムテストをやる意味が変わってきますからね。
まずはそのための第一歩として、バウムテストの目的から考えていきましょう。
バウムテストの目的を明確にしよう
バウムテストはその結果によって、現状の心理状態を分析することができる有効な心理テストですが、ただ知るだけでは意味がありません。
占いも同じですが出てきた結果を知るだけではまったく価値がありません。
自分を知ったことでその後どうするか、が全てです。
つまり、バウムテストを行う目的ですね。
よく占い好きな依存体質の人に見受けられますが、受け身の姿勢で診断してもらったり、その結果を鵜呑みにしてしまうようだと、ただ自分の可能性を狭めて小さな枠の中にはめ込むことにもなりかねません。
これは血液型占いでも、動物占いでも、気学でも、手相でも、なんでも同じです。
心理学として研究されているエニアグラムでも同様です。
あなた自身が、その結果をどのように解釈するか、そして、その分析結果を人生にどう活かしていくか、が大事であることを理解してから取り組むようにしましょう。
ちなみに、私は手相占いも気学占いもタロット占いも見ますが、全ては長所と欠点が裏返しなので、どのような結果であってもポジティブな解釈をすることが可能です。
バウムテストのやり方を簡単に。
この章は、すでに書いた方は飛ばして先にお進みください。
バウムテストのやり方はとても簡単です。
真っ白な紙とペンを用意して、好きなように木の絵を描くだけです。
制限時間は3分。
写実的な上手さは関係なくて好きなように描けばいいのですが、できるだけ丁寧に描いていくほうがいいです。
ちなみに、私の経験談ですが、以前に木の絵ではなくて、家の絵を描いた心理テストを行ったこともあります。
とあるセミナーで描いたのですが、参加者によって描く絵がバラバラなんですね。
山の上に描いたり、海のそばだったり、2階建てだったり、庭があったりなかったり、屋根の角度や家の中のインテリアのイメージもバラバラでした。
バウムテストのやり方は、木を描くだけなのでもっとシンプルにできます。
分析結果の解釈を知ってから描くと引っ張られてしまいますので、まずはそんなもんか、という状態で描いてみるとよいと思います。
描いた絵をどのように分析するかは、簡単な指標をこれからお伝えしますが、バウムテストをやる前に見ると意味がなくなりますので、まずは描いてからこの次を読み進めてくださいね。
バウムテストの解釈の仕方について【重要】
いくつかのポイントに分けて分析結果の解釈をしていきましょう。
- 木の大きさ
- 木の位置
- 枝や幹の形
- 根っこ
- 実
- 木を見る角度
- 用紙の使い方や筆圧
- 絵を描く速さや順番
などがあります。
順番に見ていきましょう。
木の大きさ
絵を描いた紙に対してどのくらいの大きさの木を描くかで判断します。
- 大きな木を描く人 自信を持っている
- 大きすぎる 自己主張が強い
- 小さい木を描く人 自信がない、不安を抱えている
木の位置
紙のどの位置に木を描くかによって心理状態が分かります。
- 紙の右側 支配的、自己中心的
- 紙の右上 計画的、慎重派
- 紙の右下 ナルシスト
- 紙の左側 内向的
- 紙の左上 芸術家肌
- 紙の左下 過去にとらわれがち
- 紙の上側 空想的、あきっぽい
- 紙の下側 現実的、リアリスト
枝や幹の形
幹は生命力や性格を表します。
- まっすぐな幹 生真面目、頑固な面も
- 太い 生命力に溢れている
- 細い 疲れ気味
- 右曲がり お人好し、人に合わせるのが得意
- 左曲がり 引っ込み思案
- 模様がある 他人の目を気にする
- 幹を塗りつぶす 自己嫌悪の傾向
- 切り株の絵 心理的に何らかの傷を抱えている
- りすの穴 何らかの傷を抱えている
- 葉がない 他人と関わるのが苦手
- 葉を丁寧に描く 自己顕示欲が強い
- 鋭い枝 攻撃的な性格
- 切り落とされた枝 挫折感、周りに認めてもらえていない
根っこ
現状の生命力があるかどうかを解釈します。
- 根っこを描く人 気持ちに余裕がある
- 根っこを描かない人 不安や緊張を抱えている
実
希望や目標があるかどうかを解釈します。
- 実が枝になっている 目標がある
- りんごの実 甘えたがり
- 実の種類が多い 目標が絞れてないかも
- 落下した実 諦めた目標
その他
- 木を見る角度が上から見下ろす場合は自信過剰傾向で、下から見上げる場合はへりくだりがち
- 筆圧が強い人は自信が強く、弱い人は自信が弱い
- 絵を描くのが早い人は短期で、遅い人は慎重
- 地面を塗りつぶす人は身近な人に不信感を抱いている
- 鳥を描くと明るい希望を持っている
- 太陽を描くとやる気に溢れている
バウムテストの解釈は決めつけないこと
自分を知るために、バウムテストはとても有効ですが、あくまでもヒントにして受け取ることが大切です。
今の自分から知ることができるのは、過去から今に至るまでの自分だけです。
未来の自分は今からの自分が作っていくものですから。
ですから、バウムテストの解釈にとらわれすぎてしまうと、過去に縛られることになります。
歴史から学ぶことは大事です。
経験から学ぶことも大事です。
しかし、それらはすべてより良き未来を創るために大事なんだということを理解してくださいね。
最終的に行き着くべき目的は、自分の人生を豊かにする、ということですから。
未来は変えられる
今の自分を変えることで未来を変えた人の話は古今東西問わずたくさんあります。
心理学という学問も、本来はより良い人生を創るためのものですし、バウムテストを考案したカール・コッホも職業カウンセラーとして、仕事を通して豊かな人生を創るためのツールとして開発したのだと思います。
今の状態を知ったら、新しい自分をどんどん作っていきましょう。
有名な参考書籍をいくつか紹介しておきます。
これは中国の明の時代の書籍です。
徳を積むことを心がけたら運命がどんどん変わっていたという記録が記されています。
江戸時代に日本に入ってきて、広く読まれてきた名著です。
スティーブン・コヴィー博士の言わずと知れた名著です。
どのような習慣を身に付けると成功者になれるかが説かれています。
スイスの哲学者ヒルティの著作です。
バウムテストを考案したカール・コッホもスイス人ですが、スイスの思想は個人的に好きですね。
その他参考記事
名著とはとても比べ物にはならないですが、自分の価値観にについて、ゲシュタルト療法についても簡単に解説した記事があるので最後に紹介しておきます。
自分自身をどのように解釈するか、で人生が作られていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
コメント
コメント一覧 (4件)
心理的には何時も不安定な自分ですが。
心理テストを実施する事により、客観的に自分を見つめ直すことが出来、以降の人生に活かして行きたいと、強く感じ取りました。
このような心理チェックはいろいろな手法がありますので有効に使っていくといいと思います。
また合う合わないもあると思いますので、合わないと思ったらどんどん次を試していけばいいですしね。
コメントいただきありがとうございました!
おはようございます。
ブログ、とても勉強になりました!
ブログ記事内にあります、
>自分を知ったことでその後どうするか、が全てです。
ここ、まさにその通りですよね。
知るだけでは何の意味もなく、
知った上でそれをどう繋げていくのかが大切ですよね。
改めて勉強になりました。
ありがとうございます!!
コメントありがとうございます。
>自分を知ったことでその後どうするか、が全てです。
については、常々思っていることなので、共感していただけてとてもうれしいです!
自分を成長させて、変えるための知識にしたいですよね。
記事を読み直して私も思いを新たにしました^^