効果的なLPの作成手順とは?リスト獲得率を高める最適な設計について

この記事では、リスト獲得の成否を大きく左右する「オプトインLP」について解説していきます。

「LPを作ってみたけど、思ったようにリストが集まらない…」
「長いLPと短いLP。どっちを作るべき?」

もしあなたがこのような疑問や課題を感じているなら、ぜひ参考にしてもらえたらと思います。

目次

LP(ランディングページ)とは何か?

LP(Landing Page)は、直訳すると「着地するページ」のこと。

つまり、ユーザーがどこかからやって来て「着地するページ」のことですね。

たとえば、ブログから誘導されたり、SNSから誘導されたり、広告から誘導されて着地するページ、それがLPです。

このLPは何かしら1つの目的のために作るものです。

たとえば、商品販売のためであったり、リスト獲得のため、だったりします。

今回はリスト獲得を目的とした「オプトインLP」についての記事になります。

つまり、

「無料レポートのダウンロード」
「メールマガジンへの登録」
「LINE公式アカウントへの友だち追加」

といったアクションを促すためのページ。

この「オプトインLPの作り方」についてくわしく解説していきます。

オプトインLPの重要性

このオプトインLPは、マーケティングにおいて非常に重要です。

なぜなら、集まる客層を決定づける、最初の入口になるからです。

たとえば、財布の紐が固い客層をいくら大量に集めたとしても、なかなか収益化するのは難しいですよね。

でも、とにかく数を集めようとして、作り方を間違えるとこうなります。

「たくさんリストは獲得できるけど、ぜんぜん売上につながらない…」

こういう声をあなたも聞いたことがあるかもしれません。

でも、即断即決してくれるような客層を集めるのであれば、少人数であっても効率的に収益化することができます。

「情報を集めるだけで満足して何も買わない客層」もいるし、「情報は無料で得るものだと思ってる客層」もいるのです。

なので、オプトインLPで重要なのは、あなたが狙った客層を意図的に集めること、になります。

では、どのようにして理想の客層を集めればいいのか?

その答えは、「何を」オファーし、「どのような」メッセージを伝えるか、を明確に決めることです。

例えば、提供するリードマグネット(無料オファー)の質や内容。

もし「誰でも簡単に手に入る無料レポート」だけを提供していれば、情報収集が目的の人も多く集まるかもしれません。

しかし、「本気で〇〇を解決したい方向けの、具体的なステップが分かる実践動画セミナー(無料)」のように、少しコミットメントが必要だったり、より高い価値を感じさせたりするオファーにすることで、行動意欲が高く、あなたの情報に真剣な関心を持つ層を引き寄せやすくなります。

つまり、オファーの内容自体が、ある種のフィルターとして機能するわけです。

さらに、LPで使う言葉遣い、特にヘッドラインや本文でのメッセージも、集まる人を左右します。

「楽して稼げる!」といった言葉に反応する層と、「着実なスキルアップで収入を増やす」といった言葉に共感する層は異なりますよね。

あなたが本当に届けたい理想の客層が持つ価値観や悩みに寄り添い、誠実で具体的な言葉を選ぶことが、彼らを引き寄せるための重要なポイントです。

つまり、LPで使うワードのチョイス次第で、客層をある程度スクリーニングすることができるのです。

軽く10倍以上差が出ます

オプトインLPはちょっとの工夫だけで大きな差が出ます。

たとえば、同じ広告費をかけて1000人をLPに誘導したとしても、コンバージョン率が1%なら獲得できるリストは10件ですが、5%なら50件です。

でも、私の基準だったら、合格点は成約率20%ですし、うまくいくときは30%を超えることもあります。

つまり、1000人LPに誘導した場合、200~300リストを獲得。

これが私の基準になります。

ぜひ1つの基準として参考にしてみてください。

せっかく作るなら、効率的に、売上につながりやすい客層を集めるのが理想ではないかと思います。

そのためのポイントをこれから詳しく解説していきます。

LP作成前の準備:誰に何をオファーするか?

魅力的なLPの作り方を学ぶ前に、必ず押さえておかなければならないことがあります。

それは「誰に、何を伝え、どうなってほしいのか?」を明確にすることです。

この準備を怠ると、どんなに見た目の良いLPを作っても、肝心のリスト獲得には繋がりません。

時間と労力を無駄にしないためにも、LP作成に取り掛かる前に、以下の3つの要素を徹底的に考え抜きましょう。

1,ターゲットの明確化

あなたのLPは、「誰」に向けてのメッセージでしょうか?

「多くの人に登録してほしい」と考えるのは自然です。

でも、「誰にでも」向けたメッセージは、結局「誰の心にも響かない」ものになってしまうのが関の山。

効果的なLPを作成するためには、まず「理想の見込み客」、つまりあなたが最もリスト登録してほしいと考えている人物像(ターゲット)を具体的に定義する必要があります。

以下の点を自問自答してみてください。

  • どんな悩み、課題、痛みを感じていますか?
  • どんな欲求、願望、理想の未来を持っていますか?
  • どのような情報を探していますか?
  • 年齢、性別、職業、家族構成、ライフスタイルは?
  • インターネットをどのように利用していますか?(情報収集の方法、よく見るサイトなど)

これらの問いに答えていくことで、ターゲットとなる人物像がより鮮明になります。

ターゲットが明確になれば、その人に響く言葉遣い、共感するであろう悩み、魅力的に感じるであろうオファーの内容、そして好まれるであろうデザインの方向性が見えてきます。

LP全体の設計図を描くための、最も重要な土台となるのが、このターゲット設定なのです。

2,リードマグネットの魅力度チェック

次に、リスト登録をしてもらうためには、メールアドレスやLINEアカウントといった個人情報を提供してもらう「対価」として、魅力的な「何か」を提供する必要があります。

これをリードマグネット(Lead Magnet)と呼びます。

リードマグネットは、いわばターゲットを引きつける(Magnet)ための「おとり」や「餌」のようなものであり、リスト獲得LPの成否を左右する極めて重要な要素です。

よくあるリードマグネットの例としては、以下のようなものがあります。

  • PDFレポート、Ebook(ノウハウ、事例集、調査結果など)
  • チェックリスト、ワークシート
  • 動画セミナー、限定ウェビナー
  • テンプレート、ツール
  • 無料相談、診断
  • 割引クーポン、限定特典

しかし、単に何かを無料で提供すれば良いというわけではありません。最も重要なのは、そのリードマグネットが、「先ほど明確にしたターゲットが、喉から手が出るほど欲しがるものか?」という視点です。

ターゲットが抱える具体的な悩みや課題を解決する手助けになるもの、あるいは彼らが切望する未来を実現するための第一歩となるような、高い価値を感じてもらえるものでなければなりません。

「自分が提供したいもの」ではなく、「ターゲットが本当に求めている価値は何か?」を徹底的に考え抜き、魅力的なリードマグネットを用意しましょう。

この魅力度が高ければ高いほど、LPの登録率は飛躍的に向上します。

3,仮のキャッチコピーを作成

ターゲットとリードマグネットが決まったら、次はその魅力を凝縮し、ターゲットの注意を一瞬で引くための「仮のキャッチコピー」を考えてみましょう。

これは、LP全体の方向性を定めるための羅針盤のような役割を果たします。

①ターゲットの悩み/欲求とオファーの価値を再確認:

  • ターゲットが持つ「最も強い悩み」や「切実な欲求」は何か?
  • リードマグネットが提供する「最も大きなベネフィット(得られる恩恵や解決策)」は何か?

②響くキーワードを洗い出す

  • ターゲットの心に刺さりそうな言葉 (例: 簡単、無料、限定、最新、〇〇な人へ、たった〇分で、失敗しない、秘密の)
  • オファーの価値を表す言葉 (例: ガイドブック、テンプレート、診断、ロードマップ、完全攻略)
  • 具体的な数字 (例: 3つのステップ、満足度95%、10個のチェックリスト)

③要素を組み合わせて「仮キャッチコピー」を複数作成:

ここでは完璧を目指さず、ブレインストーミングのようにアイデアを複数書き出してみましょう。

  • (例1) [ターゲットの悩み] でお困りの [ターゲット層] へ。たった [時間] で [得られる結果] がわかる [オファー形式] を無料プレゼント!
  • (例2) もう迷わない! [ターゲットの欲求] を実現する [オファーの価値] 。今すぐ [オファー形式] を手に入れる
  • (例3) [限定性] [ターゲット層] 向け。 [専門性] が凝縮された [オファー形式] で、あなたも [理想の未来] へ。

仮のキャッチコピー作成のポイント

ここで作成するのは、あくまでLPの方向性を定めるための「仮」のキャッチコピーです。

LPの「魂」となるコアメッセージを言葉にする練習と捉えましょう。

実際にLPに掲載するヘッドライン(キャッチコピー)の具体的な作り方や、より効果を高めるためのテクニックは、後のパートで詳しく解説します。

この段階では、まずアイデアを出して、あくまでも「仮」のキャッチコピーを作ることに集中してください。

長いLP vs 短いLP:どちらを選ぶべきか?

意外と見落とされがちなのがLPの「長さ」です。

情報をしっかり伝えたいからと長文のLPを作ったものの、読まれずに離脱されてしまったり…。

あるいは、逆に短すぎて魅力が伝わらず、登録に繋がらなかったり…。

どちらも起こり得ます。

この章では、「短いLP」と「長いLP」それぞれの特徴、メリット・デメリット、そしてどのような場合にどちらを選択すべきかの判断基準を詳しく解説します。

短いLP(ショートLP)とは?

短いLP(ショートLP)は、一般的に1画面〜数画面程度のスクロールで完結する、簡潔な構成のLPを指します。

私はこの短いLPを好んで使っています。

メリット

  • 制作にかかる時間やコストが比較的少ない
  • 情報量が少ないため、訪問者が最後まで読みやすく、離脱率が低い傾向がある
  • スマートフォンでの閲覧に適しており、モバイルユーザーにアプローチしやすい

デメリット

  • 伝えられる情報量が限られるため、複雑な内容や高価格帯の商品・サービスの魅力を十分に伝えるのが難しい場合がある
  • 深い納得感や信頼感を醸成するには不向きなことがある

    長いLP(ロングLP)とは?

    長いオプトインLPは、縦長のページで、リードマグネットの詳細な価値、提供者の信頼性、登録するメリットなどを丁寧に説明する形式です。

    メリット

    • リードマグネットの価値を多角的に、深く伝えることができる
    • 提供者の専門性や人柄を伝え、信頼関係を築きやすい
    • ターゲットの疑問や不安を解消し、納得感を持って登録してもらえるため、質の高いリスト(=関心度の高い見込み客)が集まりやすい

    デメリット

    • 制作に多くの時間、労力、コストがかかる。構成力や高いライティングスキルが求められる
    • 情報量が多いため、訪問者が途中で読むのをやめてしまう(離脱する)リスクが高い
    • 最後まで読んでもらうための工夫(デザイン、コピー、構成)が必要

    どちらを選ぶかの判断基準

    オプトインLPを「短くするか」「長くするか」を判断するとき、

    • オファーの内容
    • 読者の関心度
    • 信頼性

    この3つの視点で判断するようにしてください。

    無料で提供するオファーが「シンプルで手軽」なものなら、短いLPで十分です。

    たとえば、PDFレポートやチェックリストなど、内容がすぐに伝わるものなら、短くまとめた方が登録率は上がります。

    でも、あえて悩みが深くて真剣に情報を探している人を集めたいという意図があるのであれば、丁寧に説明された長文LPが効果的です。

    また、あなた自身の信頼性が重要な業種(コンサルタント、士業など)の場合は、プロフィールや実績をしっかり書いた長いLPで安心感を与えることも、その後の成約率に影響してきます。

    これらの観点で、LPの長さを決めていただけたらと思います。

    登録率を高める!効果的なオプトインLPを構成する4つの要素

    この章では、短いLPにも長いLPにも共通して、オプトインLPの登録率を劇的に高めるために不可欠な「7つの構成要素」を解説します。

    これらの要素をバランス良く配置し、洗練されたデザインとコピーライティングで表現することで、あなたのLPは訪問者を「登録せずにはいられない」心理状態へと導くことができるでしょう。

    1)魅力的なヘッドライン

    ヘッドラインは、LPの第一印象を決める、最も重要な要素と言っても過言ではありません。

    訪問者は、ヘッドラインを見て「自分に関係がある」「面白そう」「役に立ちそう」と感じなければ、LPを読み進めることなく、すぐに離脱してしまいます。

    つまり、ヘッドラインは、訪問者の注意を惹きつけ、LPの内容に興味を持たせ、「もっと読みたい」と思わせるという、非常に重要な役割を担っているのです。

    効果的なヘッドラインを作るための3つのポイント

    ①ターゲットを明確にする

    誰に向けてメッセージを発信しているのかを明確にします。特定のターゲットに響く言葉遣いや表現を選びましょう。

    (例) 「忙しいあなたへ」「初心者でも簡単」「〇〇でお困りの方へ」

    ②ベネフィットを強調する

    リードマグネットを手に入れることで、ターゲットが「どんな良いこと」があるのかを具体的に示します。単なる機能ではなく、「それによってどうなれるのか」という未来を提示しましょう。

    (例) 「〇〇を解決」「〇〇を実現」「〇〇になれる」

    ③数字や具体性を取り入れる

    数字は説得力を高め、具体性はイメージを喚起します。可能な限り、具体的な数値やデータ、期間などを盛り込みましょう。

    (例) 「たった3日間で」「登録率90%」「10個のチェックリスト」

    2)オファー内容の具体的な説明

    ヘッドラインで「おっ、これは良さそうだ!」と興味を持った訪問者は、次に「具体的に何が手に入るの?」「本当に私の役に立つの?」という疑問を持ちます。

    この疑問に的確に答えるのが、「オファー内容の具体的な説明」の役割です。

    ここで重要なのは、メルマガやLINEに登録することで、それがターゲットのどんな悩みを解決し、どんなベネフィットをもたらすのかを明確に説明することです。

    ①誰のためのものか?を明確に

    例:「Web集客に初めて取り組む方」「〇〇のスキルアップを目指す中級者」「△△にお悩みの経営者」

    ②どんな内容か?を分かりやすく

    目次や概要を箇条書きで示す、得られる知識やノウハウのポイントをいくつか紹介する、図解やイラストを用いて、視覚的に分かりやすくするなどの工夫をします。

    ③なぜこれが役立つのか?(ベネフィット)を強調

    例:「このレポートを読めば、明日から実践できる〇〇の具体的な手順が分かります。」
    例:「この動画を見ることで、あなたは△△の時間を半分に短縮できるでしょう。」
    例:「このテンプレートを使えば、□□の作成ミスを防ぎ、効率的に業務を進められます。」

    3)社会的証明(信頼性の担保)

    どんなに魅力的なオファーであっても、「本当に信頼できる情報なのだろうか?」「この人は信用できるのだろうか?」という不安が少しでもあると、訪問者は登録をためらってしまいます。

    その不安を取り除き、安心感と信頼感を与えるのが「社会的証明」の役割です。

    ①権威性

    • 提供者や監修者の肩書き、専門分野、保有資格
    • メディア掲載実績(テレビ、雑誌、Webメディアなど)
    • 受賞歴、著書など

    ②実績

    • 具体的な数字(導入社数、指導人数、顧客満足度、ダウンロード数など)
    • 成功事例、ビフォーアフター

    ③お客様の声・推薦の声

    • 実際にオファーを受け取ったり、サービスを利用したりした人の感想や推薦文
    • 顔写真付き、実名(可能であれば)、具体的なエピソード

    ④提供者のプロフィール

    • 経歴、実績、専門分野
    • なぜこのオファーを提供しているのか、その背景にあるストーリーや想い

    4)明確で強力なCTA

    オプトインLPの目的はメルマガに登録してもらうこと、あるいは、LINEに登録してもらうことです。

    なので、見込み役が迷わずに登録できるように、細かいところまで気を配ってください。

    ①登録フォームは極力シンプルに

    • オプトインLPで求める情報は最小限に
    • 基本はメールアドレスのみ

    ※入力項目が多いほど、離脱率は高まる
    ※入力欄は大きく、分かりやすくする

    ②何をしてほしいか具体的に指示するボタン

    ボタンの文言は、「送信」のような事務的なものではなく、行動とその結果(ベネフィット)が分かるようにします。

    例:「今すぐ無料でレポートを受け取る」
    例:「限定動画を視聴する」
    例:「セミナーに申し込む(無料)」
    例:「LINEで限定情報を受け取る」

    ③安心感を醸成する補足情報

    登録フォームの近くに、「ご登録いただいたメールアドレスは、プライバシーポリシーに基づき厳重に管理いたします。」といった一文や、プライバシーポリシーへのリンクを設置します。

    メルマガ登録の場合は、「いつでも簡単に解除できます」という一文があると、登録への心理的ハードルが下がります。

    LPデザインで気をつけるべきこと

    LPの登録率を高めるためには、魅力的なオファーや説得力のある文章(コピー)だけでなく、それを効果的に伝える「デザイン」も極めて重要です。

    デザインとは、単に色使いやイラストの話ではありません。

    訪問者の視線を誘導し、情報を分かりやすく伝え、ストレスなく読み進めてもらうためのデザイン、という観点で考える必要があります。

    ここでは、オプトインLPのデザインにおいて特に気をつけるべき4つのポイントと、LPの長さによるデザインの違いについて解説します。

    1)ファーストビューの重要性(最初の3秒で心を掴む)

    LPにアクセスしたときに、スクロールせずに最初に表示される画面(ファーストビュー)は、LP全体の成否を分けると言っても過言ではありません。

    訪問者は、このファーストビューをわずか数秒(一般的に3秒とも言われます)で判断し、続きを読むか、離脱するかを決めてしまうからです。

    この短い時間で「これは自分に関係がある」「読む価値がありそうだ」と感じさせなければなりません。

    そのため、ファーストビューで、しっかりと魅力的なヘッドラインが表示されているかどうかを必ず確認するようにしてください。

    ファーストビューで訪問者の心を掴むことができれば、その後の内容を読み進めてもらえる可能性が格段に高まります。

    2)スマートフォンでの見やすさ(レスポンシブデザインは必須)

    現在、Webサイトへのアクセスの多くはスマートフォンからです。

    あなたのLPが、パソコンでは綺麗に表示されていても、スマートフォンで見たときに文字が小さすぎたり、レイアウトが崩れていたり、ボタンが押しにくかったりしては、多くの機会を損失してしまいます。

    LPは必ずレスポンシブデザインに対応させ、スマートフォンやタブレットなど、異なる画面サイズのデバイスでも最適に表示されるようにしましょう。

    • 文字サイズ: 小さすぎず、読みやすいサイズか
    • ボタン: 指でタップしやすい十分な大きさか
    • 画像: 表示崩れや、読み込みに時間がかかりすぎていないか
    • 全体のレイアウト: 縦長の画面でも情報がスムーズに追えるか

    LP作成ツールやWordPressテーマの多くはレスポンシブ対応していますが、必ず公開前に実際のスマートフォンで表示を確認することが重要です。

    3)フォント(読みやすさとブランドイメージ)

    ゴシック体や明朝体など、Webサイトで一般的に読みやすいとされるフォントを選びます。

    奇抜なフォントや装飾性の高いフォントは避けましょう。

    そして、小さすぎず、大きすぎない、本文がストレスなく読めるフォントサイズを設定します。

    4)読み込み速度(遅いLPは離脱される)

    LPの表示速度が遅いと、訪問者は待ちきれずに離脱してしまいます。

    特にモバイル環境では、通信速度が不安定な場合もあり、ページの読み込み速度はコンバージョン率に直接影響します。

    • 画像ファイルの最適化: ファイルサイズが大きい画像は、表示速度を遅くする主な原因です。画像を圧縮したり、適切なファイル形式(JPEG, PNG, など)を選んだりして、ファイルサイズをできるだけ小さくしましょう
    • 不要な要素の削除: LPの表示に関係のない複雑なスクリプトや、過剰なアニメーションなどは、読み込み速度を低下させる可能性があります
    • サーバー環境: 利用しているレンタルサーバーの性能も影響します。あまりに表示が遅い場合は、サーバーのプラン変更や乗り換えも検討しましょう

    GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを使って、LPの表示速度を計測し、改善点がないか確認するのも有効です。

    LP公開後の改善:ABテストで最適化する

    素晴らしいオファーを用意し、構成要素を練り上げ、魅力的なデザインのLPが完成したとしても、それで終わりではありません。

    むしろ、LPは公開してからが本当のスタートです。

    なぜなら、LPの成果(=リスト獲得数)を最大化するためには、データに基づいた継続的な改善(最適化)が不可欠だからです。

    「もっと登録率を上げるにはどうすればいいだろう?」
    「もしかしたら、キャッチコピーを変えた方が響くかもしれない…」

    こうした改善のアイデアを「勘」や「思い込み」だけで実行するのは危険です。良かれと思って変更したのに、逆に成果が悪化してしまうこともあります。

    そこで重要になるのが、ABテストです。

    ABテストとは? なぜ重要か?

    ABテストとは、LPの一部分だけを変更した2つのパターン(AパターンとBパターン)を用意し、実際にユーザーにランダムで表示させ、どちらのパターンの成果(コンバージョン率など)が高いかを比較検証するテストのことです。

    たとえば、

    • Aパターン(オリジナル): CTAボタンの文言が「今すぐ無料で受け取る」
    • Bパターン(改善案): CTAボタンの文言を「限定レポートをダウンロードする」

    これで同じ数のアクセスを流してみて、どちらのボタン文言の方がクリックされ、登録に繋がりやすいかをデータで比較します。

    テストすべき要素

    LPを構成するほとんどの要素がABテストの対象となり得ます。

    成果に影響を与えやすい、主なテスト要素の例としては以下のようなものがあります。

    • ヘッドライン: ターゲットへの訴求、ベネフィットの提示方法などを変えてテストします
    • リードマグネットの見せ方: 魅力の伝え方、表現方法を変えるテストをします
    • ボタンの文言(例:「無料で試す」vs「今すぐ登録」)
    • ボタンの色、形、サイズ
    • ボタンの配置場所(ファーストビュー、中間、最後など)
    • LPの長さ:「短いLP」と「長いLP」のどちらが効果的かをテストする

    ただし、一度にテストするのは原則として1つの要素に絞りましょう。

    複数の要素を同時に変更してしまうと、どの変更が成果に影響したのかが分からなくなってしまいます。

    目的に合ったLP設計で質の高いリストを獲得しよう

    この記事では、リスト獲得を成功させるための効果的なLP作成について、その準備段階から具体的な構成要素、デザイン、そして公開後の改善方法まで解説してきました。

    最後にお伝えしたいのは

    完璧なLPを一度で作ろうとしないでほしい、ということです。

    まずはこの記事で解説した基本を押さえてLPを作成・公開し、その後、実際のデータに基づいて改善を繰り返していくことが、成果への一番の近道です。

    ABテストを活用し、あなたのターゲットに最も響くメッセージやデザイン、そして最適なLPの長さを探求し続けてください。

    そして、忘れてはならないのが、LPはリストを獲得するための「手段」であって、「目的」ではないということです。

    LPを通じて獲得したリスト(見込み客)は、あなたのビジネスにとって非常に貴重な資産です。そのリストに対して、どのように価値を提供し、信頼関係を築き、関係性を深めていくか(=リスト育成・ナーチャリング)。

    そして最終的に、どのように商品やサービスの販売へと繋げていくのか。LP作成は、そうしたマーケティング全体の流れ(ファネル)の一部であるという視点を持つことが重要です。

    その全体の流れについては、下記記事を合わせて参考にしてみてください。

    参考記事:[集客→教育→販売]自動化テンプレート&成功事例4選

    質の高いリストを効率的に獲得できる魅力的なLPは、あなたのビジネスを大きく成長させるための強力なエンジンとなります。

    今回ご紹介した各要素をチェックリストのように活用し、一つひとつ丁寧に見直していくことで、必ず成果は向上していくはずです。

    お互いがんばっていきましょう。

    疑問点や追加で知りたいことがあったら、お気軽にご連絡ください!

    この記事を書いた人

    作家/マーケター

    人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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