コピーライティングくらい独学で上達してみては?

ライティングといっても、ブログやメルマガ、チラシなど、紙など、いろいろな媒体があります。

しかし、コピーライティングを独学で勉強するための原則は、何も変わらないものです。

要は言葉で相手に何を伝えるかという技術です。

どんなコピーライティングにおいても共通する、コピーライティングの上達方法について、お伝えをしていければと思います。

そして、その前に最初にお伝えしたいのは、独学で学ぶ意志がない人は、他人から教わろうとしてしまうので注意する、ということです。

これだと言われたことしかやらない、学校のお勉強、と同じです。

学校のお勉強をいくらやっても実社会でそのまま役に立つことはありません。

ビジネスで活用するためのコピーライティングの実力を付けるための、勉強方法についてお伝えしていきます。

目次

1)場数をこなすことが大事

コピーライティングを上達するために一番大事なものは何かというと、やはり場数です。

セミナーなどをやっていても思うのですが、人前で話すことも場数なのです。

場数をこなせばこなすほど、自然とうまくなっていきます。

当たり前のことなのですが、コピーライティングがうまくならない原因として、場数をこなせていないケースが一番多いのではないかと思います。

場数をこなすためには、失敗を恐れないこと。

そして、失敗を恐れないためには、手間や時間をかけてはいけないということです。

そんなに重たく考えずに、とりあえず書いてみるようにして場数をこなしていくことが、基本的な姿勢として大事になってくると思います。

場数をこなすための方法

場数をこなすには、何か文章を書くのにすごく手間がかかることや、すごくお金をかけるようなことをしてはいけません。

なので、練習用のブログやメルマガを作るのがおすすめです。

練習用なので誰かに読んでもらう必要もありません。

とりあえず自分が考えていること、伝えたいことを言葉に出すようにしていくわけです。

また、練習の一つとして、紙に書き出すというのもすごく有効です。

さらには、スマホで喋るものを録音するというのも良い勉強になります。

喋るのも言葉をアウトプットするいい練習になりますし、書くよりも喋る方が楽だったりもするので、練習の数をこなすことができます。

喋っていると、何が言いたいかというのが自分でまとまっていないと、うまく喋ることができません。

言いたいことをまとめて人に言葉で伝えるというスキルが、音声で喋る、そして録音した音声を聞き直すことで、自分の中での伝え方がわかるようになっていきます。

このような、気軽にできるような形で場数をこなすことが、スキルアップの最重要ポイントになります。

プロでも失敗するのが当たり前

そして、失敗から学ぶ意識もすごく大事です。

自分自身の体験でも思うことですが、いくら良いコピーライティングでも100%というものはありません。

プロのセールスライターの方が何をやっているかというと、結局はABテストです。

反応を見て、文章を修正しているのです。

これは良いことを書いた!
きっとたくさんの人に読んでもらえるに違いない!
自分が伝えたい思いが伝わるに違いない!

こう思い込んでしまうと、思い通りにならなかったときに凹んでしまいます。

そして、自分が凹んでしまうと、次にまた失敗するのが怖くなってくるのです。

ですが、プロのセールスライターですら、

  • 失敗はあって当たり前
  • というか、最初からうまくいくものでもない
  • 反応を見ながら修正していけばいい

という考え方で、コピーライティングをしているのが現実なんです。

コピーライティングを仕事にしている人でもそうなわけですから、どんな人であっても100%伝わることはないわけです。

失敗はして当たり前。

であれば、失敗から学ぶことが独学の真髄ということさえできると思います。

失敗しながら本を読んだりコピーライティングの勉強をしていくことで、実際の自分の体験と知識を紐づけていくことができるため、コピーライティングの習得期間をギュッと短縮することができるのです。

いくら知識があっても意味がない

コピーライティングは知識をインプットするだけでできるようになるものではありません。

塾に入ったり、何冊も本を読んだりしても、コピーライティングは全然うまくはならないのです。

だから、アウトプットです。

そして、アウトプットする前提でインプットする。

このことさえ分かっていれば、独学でもコピーライティングは楽勝で上達していきます。

2)他人に見てもらう

書いた文章を自分だけでいくら見直しても、どうしても思い込みが働いています。

人は、思い込みを100%外すことはできません。

いくら自分ではいいコピーを書けたと思っても、他の人がどう思うかは分からないものなのです。

ではどうすればいいか。

他人に見てもらいましょう。

他人に見てもらうとものすごく勉強になります。

もしコピーライティングの指導を受けているなら、その指導者にどんどん質問したり、アドバイスを求めてください。

自分が書いたコピーを、積極的に、一方的にでもいいのでどんどん報告しましょう。

実践報告はオススメ

また、メルマガとかSNSやYouTubeで勉強する人もいると思いますが、感想を送るのはおすすめです。

私もメルマガを発行していますが、感想や実践報告はメルマガの発信者からすると、とても嬉しいものです。

何か質問いただいたらアドバイスしたくなります。

無料で教われるのでお得かなと思います。

誰も嫌な気持ちになるわけでもないですし、申し訳ないと思う必要もありませんので、どんどん実践報告をしてください。

家族や友人に見てもらうのも有効

私の経験なのですが、セールスレターの書き方を学ぶためにコンサルを受けていたことがあります。

そのコンサルタントは教えることが仕事なわけですから、プロの目線で細かく具体的なアドバイスをしてくださいました。

しかし、プロの人だからといって、100%はないんですよ。

プロの方の視点や考え方でアドバイスをしてくださるので、そこにはどうしても、その方の色眼鏡があるからです。

というのが、そのコンサルタントにアドバイスをもらうだけではなく、家族や友達に読んでもらって、どう思うか、商品を欲しいと思えるか、聞いてみることにしました。

「こういうことに悩んでいる人にこういうサービスを販売したいと思っているんだけど、悩んでいる人がこのセールスレターを読んだときにどう思うと思う?」

と相談したんです。

そうすると、また違う視点での感想をもらうことができたんです。

そして、それに基づいて修正をしたら、そのコンサルタントから、すごく良くなったねとほめられました。

この経験から、素人の意見も大事だなということを知りました。

すごく高いお金を出してプロの人の指導を受けなければならないかと言われると、必ずしもそうではないということです。

もちろん基本的な考え方はないと話になりませんけどね。

アドバイスはすべて鵜呑みにすることはできませんから。

空手の大山倍達さんの話

そういえば、人に聞く重要性ということで、面白い話があります。

空手の大山倍達さんという方をご存知ですか?

熊を素手で殺したという逸話が残っている空手の達人で、空手界で知らない人はいないと言われている達人です。

大山さんは20年前にもう亡くなっている方ですが、その方は常に、拳の握り方が正しいかどうか自問自答していたそうです。

大山さんは、極真空手の創設者の方で、もちろんお弟子さんもたくさんいらっしゃいます。

その大山さんが、正拳突きの拳はこういう握り方で良いのかと、弟子に対して何度も確認されていた。

  • 自分ではこれで良いと思い込まないこと
  • 自分よりもレベルが下の人にも意見を求めること

空手に限らず、上達するための自分の中のあり方として学ぶところが大いにある話ではないかと思います。

3)写経する

写経はコピーライティングを身につけるのにものすごく有効な練習法です。

写経をすると、他人の文章を書き写すことで、良い文章の型を覚えることができるからです。

真似るということから、学ぶという言葉になっていると聞いたことがあると思います。

空手の話をしましたが、武道でも何でもそうだと思います。

まずは型を覚えるということから始めて、それを自分のものにしていくために練習を繰り返すのですが、最初のスタートは真似るというところから始まります。

写経する時のポイント

写経をするときに大事なことは、ただ書き写せばいいということではなく、思考をなぞりながら書き写していくのがポイントです。

良い文章には、無駄がありません。

全ての文章に意図があるので、それを読み解きながら写経していくわけです。

  • きっとここはこういう狙いでこういうことを書いてるんだろうな
  • きっとここはこういうことを伝えたくてこういうエピソードを入れたんだな

というように、書いた人の思考を類推しながら写経していくと、その人の思考が自分の頭の中にインストールされていきます。

そうすると、自分が文章を書くときにその人の思考が出てくるようになるのです。

あのときこういうふうに書くと分かりやすかったな、じゃあこういう話を先に入れてみよう、と考えられるようになっていきます。

新聞広告の写経を実践した結果・・・

私が実践したのは、新聞広告の写経でした。

新聞を見ると、広告という字が四角く囲ってある部分がありますよね。

あれが新聞広告です。

広告というのは、販売したい商品や、告知したいイベントなど、何か伝えたいものがあるから広告を出すわけです。

しかも、新聞広告は出すだけで何百万もかかります。

ということは、腕があるコピーライターが書いたコピーであるはずですよね。

そういう実力者の文章を写経するには新聞広告がもってこいなのです。

自分が写経しながら感じたことを大切にする

新聞広告を写経しながら、自分でどう感じるか、どんな感情の変化が生じるかを感じていくと、いろんな発見ができます。

たとえば、

  • 商品の機能的価値はあとから伝えたほうがいい
  • それより商品開発の裏話、販売者の思いやエピソードを先に書くべき
  • 利用者の声はこのタイミングで使う

などいろんなことを発見できるのです。

そういった気付きをメモしながら、写経していくと、その気付きが自分の血肉になっていきます。

神棚が欲しくなってしまった(笑)

私が衝撃を受けたのは、神棚の広告でした。

こんなのまで新聞広告で売るんだ!

と衝撃を受けました。

でも、試しに読んでいくとたしかに惹きつけられたのです。

神棚なんてほしいと思ってなかったのにも関わらず。

その広告にどんなことが書かれてたかというと「屋久杉は無制限に伐採できないので、木工製品を作る材料として限りがある貴重なものから作られており、神棚を作った人も特別な技術がある技術者であり、これは本当に貴重な神棚である」ということが書かれてありました。

この広告を読んでいる内に、この神棚を置いておくと生活が変わりそうだと感じている自分がいました。

そう感じた自分に驚きました。

コピーライティングの威力を身をもって学ぶことができたので、いまでもよく覚えています。

いろんな営業をわざと受けてみる

ちなみに、対面でもいろんな売り込みを受けてみるといい勉強になります。

例えば、家電量販店やアパレル店、訪問販売など、いろんな機会があると思います。

一般的には嫌われている存在ですが、自分の勉強のためにとりあえず聞いてみるわけです。

独学で勉強して、本気で身につけたいと思うなら、このくらい日常生活のあらゆる機会を学びの場に変えてしまうべきだと思います。

4)音読

文章というのは目で見るだけでは、どうしても気づけないこと、見逃してしまうことが出てきます。

そこで有効なのが、音読です。

言葉はとても繊細なもので、ちょっと使う単語を変えるだけでも成約率が変わってきます。

そのくらい繊細です。

単語レベルで与える印象が変わってしまうのです。

ですが、音読すると、そのレベルの違いに気付けるようになるのです。

たとえば、文章のリズムを整えられる

音読して気づける小さな違いの1つとして、文章のリズムがあります。

文章のリズムとは、テクニック的なところで言うと変化をつけることです。

例えば、同じ語尾、同じ言い回しを繰り返さないことや、同じ長さの文章がずっと続くと見た目に変化が起きないことなど、リズムが感じられなくなります。

リズムがない文章は、単調で、退屈です。途中で飽きられます。

他にも、文章構造の組み立てのおかしなところにも気付くことができます。

目で追っているだけですと自然な流れに感じていたのに、音読をすると話の流れが不自然でよく分からなかったり、論理の飛んでいる展開を見つけることができます。

ほとんどの人はやらないのでやったら勝ち

やって見たらすぐにわかることなのですが、ここまで言っても、ほとんどの人はやりません。

なので、こういった微差に気づくことができません。

音読が大事だということを知識だけ知ってもしょうがないので、ぜひ実践していただきたいと思います。

コピーライティングがうまくなりたいなら、ですけどね。

5)意味付けをする

何のためにコピーライティングをするかの意味づけをしてください。

これはスキルアップをするために、すごく本質的な部分で大事なところです。

では、意味付けとはどういうことか?

詳しく解説していきます。

自分にとって価値があると思えたら上達スピードが上がる

一つ、面白い話があります。

アメフトの指導者の話です。

その人の指導のポイントは、指導するアメフト選手に対して、まず最初に人生の目標を聞くそうです。

そして、その選手にとってアメフトがどういう意味があるか、を自覚させると。

そうすると、アメフト選手にとってアメフト人生は、その人の人生の一部であるという認識を持つことができ、アメフトの練習をすることが人生の目的と一致するわけです。

こうなると人はがんばれるんだと。

そういうアメフト指導者の話を知ったときに、ハッとさせられました。

何のためにアメフトをやってるのかを自覚させる。

それだけで何のためにアメフトをやっているのかを自覚することによって、練習の質も量も上がるそうです。

すごいですよね。

そして、これはアメフトに限った話ではなく、コピーライティングにおいても有効です。

  • あなたにとってのコピーライティングとは?
  • 何のためにコピーライティングを身につけたいのか?

人は努力する理由を意識すると強くなれるので、もしコピーライティングがうまくなりたいなら、この問いを自分自身に向けて、自分なりの答えを持っておくべきだと思います。

自分への問いを立てる

「何のため?」

という問いは強力です。

そして、1回やればいいわけではなく3回深堀りしていくと、どんどんその意味づけができるようになります。

Q1 何のためにコピーライティングがうまくなりたいのか?

A1 オンラインで商品を売るため

その次は、

Q2 何のために商品を売りたいのか?

A2 ○○で困ってる人の助けになるため

その次は

Q3 何のために○○で困ってる人の助けになりたいのか?

A3 ○○の問題を解決してこういう夢を実現したいため

こんな感じです。

1回で終わるのではなく、3回深堀りをすると、どんどん本質が見えてきます。

先ほどのアメフト選手の例と同じように、自分にとってコピーライティングが上達することでどんな良いことがあるのか、自分の人生にどんな良い変化があるのか、何が起きるのかを言語化してください。

そうすると、今までお話ししてきたいろいろなコピーライティング上達法の練習をするときの質も変わりますし、量も上がっていきます。

抽象的な情報を言語化するとコピーライティングが上達する

なお、このような問いは、言語化しづらい場合もあります。

それは普段の思考が浅い証拠です。

浅い考えで物事に取り組んでも、なかなかスキルは上達しませんし、上達速度もかなり遅くなってしまいます。

表面的なことばかりに時間を使って、遠回りしてしまうからです。

自分と本当に向き合わないといけないことなので、そこから逃げるべきではないんですよね。

その思考の深さがある人が書く文章は、人の心を動かす文章になりますしね。

安易な手段では薄っぺらい解決しかできない

世の中には

「金を払って人に教わればうまくなるだろう」

と、安易な選択をしてしまう人がたくさんいます。

いわゆる情弱な人たちですね。

しかし、そもそもスキルはお金では変えないものです。

体で覚えて、身につけるもの。

だから、価値があるわけです。

ぜひ、

「なんのために?」

の答えを自分の中に持ってスキルアップに励んでもらえたらなと思います。

この記事を書いた人

作家/マーケター

人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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