地方の寺社仏閣が参拝客を増やす方法は?

先日、愛媛県のあるお寺のお坊さんから問い合わせをいただきました。

「WordPressで参拝客を増やしたいんですけど、分からないことが多いので教材の購入を検討してます。いまの自分に役立つ教材かどうか、お聞きしたいのです。」

という内容でした。

私は不要な教材を買ってほしくはないので、希望される方には、購入前に無料オンライン相談を受けるようにしています。

もしご希望の方がいたら、ぜひお気軽にお申し込みくださいね。

さて、この記事ではいくつかの視点で、地方の寺社仏閣で参拝客を増やすにはどうしたらいいか、をお話していきたいと思います。

目次

地方のお寺や神社の参拝客を増やしたい

参拝客の減少は、地方のお寺でも神社でも死活問題です。

これも人口減少が進むにつれて、社会問題化していくと思います。

ただ、自治体におんぶに抱っこで何もしないのでは、不安がふくらむばかりでいいことはありません。

何ができるか、をしっかりと考え抜く必要があります。

私がお坊さんにお伝えした、最重要ポイントからお話したいと思います。

「お寺」は何をする場所か、「お坊さん」は何ができる人か、の定義を見直してほしい

お寺とは以前は何もしなくても地域から頼られる場だったと思います。

つまり、地域になくてはならないコミュニティだった。

それがお寺に頼らなくても、いろんなサービスが世の中に出てきたり、Webの情報で解決するようになったりすることで、だんだんと役割が変化してきています。

社会の環境が変化してきているわけですから、ずっと同じことをしていれば、その溝は深まるばかり。

ですから、

いまの社会環境でお寺が求められている役割は何なのか?

を考える必要があるわけです。

「SEOを勉強してもかなり限定的ですよ」

愛媛のお坊さんは、SEOを勉強して、googleの検索にひっかかるホームページを運営しようとしていました。

ところが、愛媛の片田舎のお坊さんが書いた記事が、いくらいい記事を書いて、googleで上位表示できたとしても、東京や名古屋の人がアクセスしたのでは、参拝客を増やすことはできません。

同じ愛媛県内の他の市町村の人からのアクセスでも、参拝にはつながらないでしょう。

同じ片田舎の市内の人のアクセス以外は、あまり集客効果がない。

だから、「SEOを勉強してもその効果はかなり限定的ですよ。」と伝えました。

ターゲット設定が命です

情報を届けたいと思った場合、もっとも重要なのはターゲット設定です。

ターゲットが誰なのか、どういう人に来てほしいのか、をちゃんと考えていないと、伝えたい人に対してメッセージが届かなくなってしまうのです。

この愛媛のお寺の場合「同じ市内の人」「同じ宗派の人(日蓮宗)」であることが必須でした。

その人がいったいどのくらいの人数がいるか。

どうやったらどういう人とのつながりを作れるか。

そこから考えていかないといけませんでした。

結論はリアルのコミュニティ(人間関係)でした

そもそもお寺が、現代社会に必要なのはなぜなのか?

葬式をするなどのセレモニーで、お坊さんの存在は必須ですが、それ以外にも何かないだろうか?

こういう問いを立てて、存在意義を考え直していきました。

すると、

  • 精神的な悩みを解決できる存在
  • 人間関係を円滑にするヒントを与えられる存在
  • 地域の温かみを作れる存在

といったことが思い当たりました。

で、考えていくと、そういう活動は自治体も行っているし、地域おこしをするNPO法人も行っているテーマと変わらないことが分かります。

占い師、カウンセラーなどとも同じ役割が果たせます。

ということは、同じ志を持った人たちとつながりを作り、まず街のために何ができるか、から考えてみたらどうか、という結論になりました。

つまり、リアルの人間関係を作り、その街に求められている役割を見つけ出す、ということです。

これはいくらホームページを作っても、SEOの勉強をしても分からないことだからです。

そして、リアルの活動報告を、ホームページの記事で更新していくという、ホームページの活用方法がもっとも効率的であるというのが結論になりました。

WEBはどう活用するか、が大事です。

ただ活用すればいいわけではない、ということですね。

お寺はお寺の役割を忘れてはならない

そして、ここで大事なのは、お寺の本来の役割である、お坊さんとしての修行や勉強、ご祈祷などのお勤めです。

収益を出さないと生活が成り立たない側面もありますが、収益目的の活動が全面に出すぎると、お寺である意味がなくなってしまいます。

本来のお坊さんとしての価値を土台に持ちつつ、地域にどのように貢献できるか。

お寺として貢献するとはどういうことか。

ここを見失ってしまうと、そもそものお寺の意義を見失ってしまうことになるでしょう。

そういうことを見失わないためにも、地域の人との交流はどう考えても不可欠と思われました。

今回お話できて、ほんとよかったなと思います。

ブログやメルマガの情報発信の仕方を伝えるのが私の仕事ですが、必要な人に必要なことをお伝えできたときが一番うれしい瞬間です。

間接的にではありますが、愛媛のこのお寺の街の発展にも関われたのではないかと、うれしく思います。

こういう関係性をこれからも大事にしていきたいです。

まとめ

実質的な課題を見つけ出すことができれば、いくらでも改善することが可能です。

オンライン相談でお話している様子で感じたのは、とても行動力がある方だということ(自力でWordPressを作ろうとするくらいですから)でした。

地域の人との関わりを作るということにもワクワクしている様子が伺えました。

このお坊さんから、またいい報告をいただけるのが楽しみです。

オンライン相談の後にいただいた感想

お世話になります。先ほどは有難うございました。

1,Zoom前はどのような不安や悩みがありましたか?

お寺のホームページを作ったばかりなので、これからどうすれば良いか不安だった。

お寺のお参りする人が少なくなっているので、危機感を感じている。

2、Zoomを受けて気付いたことをできるだけ多く書き出して頂けますか?(箇条書きでOK)

ホームページに力を注ぎすぎない。

地域の方と関わり合いを持つ。

リアルの活動を紹介する。

お寺として地域に何ができるか考える。

3、その中で特に印象に残っていることは何でしょうか?またそれはなぜですか?

地域の方と関わり合いを持つ。

理由としては、お寺はやはり地域に根差したものなので、まずは今治で何かやろうと考えている人と交わることによって、新しい出会いがあると感じるから。

4、これからやるべきことがクリアになりましたか?その内容を教えていただけますか?

ホームページの構築をどのようにしていくか悩んでいましたが、優先順位を間違っていました。

クリアできたか分かりませんが、先ずは行動あるのみです。

5、その他メッセージがあればぜひ!

教材を購入できず、申し訳ないです。

チャットワークも登録させていただきましたので、今後楽しみに読ませていただきます。

その他、感想

また何かあれば、ご相談させていただきます。

お寺はどちらかというと、地域の方たちには「必要ないもの」と見られてしまうんじゃないかと思うのですが、それをなんとか「必要なコミュニティの場」とするのは、なんだかやりがいがありそうです。

愛媛にいらっしゃったことがあるんですね。

なんだか親近感をもってしまいます。。

あとチャットワークをスマホのアプリでも入れさせてもらいましたが、なんだか使い易そうなアプリです。

また今後とも宜しくお願いします。

この記事を書いた人

作家/マーケター

人生の試練に打ちのめされた20代を経て、自分らしさを軸にした文章術を武器に独立。人材開発とマーケの2軸で活動中。人の強みや才能を引き出す独自のカウンセリング技術を開発。千葉生まれ、広島育ち、大分、熊本、静岡、福岡、新潟を経て現在は東京在住。

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