個人情報の流出事件のニュースがちょこちょこ流れますよね。
個人情報を流出させてしまうと、その賠償金だけで会社が吹き飛ぶほどなので、セキュリティ対策に対して神経質にならざるを得ない時代です。
そんな中、Webの世界は好き勝手やっていいと勘違いしている方もいますが、決してそんなことはありません。
法律というのは社会のルールです。
Webの世界のルールも存在しますし、現実社会のルールもしっかりと適用されます。
そして、忘れてはならないことがあります。
それはGoogleも法律を守ろうとしているということ。
ちゃんと法律を守って作られた記事を、検索ユーザーに役に立つ記事であると判断するということは、検索上位に上がりやすくなる・・・ということが考えられます。
つまり、検索ユーザーのことを考えた時に法律を遵守しているサイトと、法律を遵守していないサイトがある場合、どちらを上位表示させるだろうか、と考えるべきなのですね。
プライバシーポリシーの公開は大企業では今までも義務とされてきました。
しかし、2017年5月30日に改正個人情報保護法が施行され、ほとんどすべての中小企業も対象に含まれることになったのです。
つまり、時代の流れとして、ビジネスをするなら誰もが当たり前にプライバシーポリシーを明記する時代であり、個人ビジネスレベルのブログやホームページのWebサイトでも、プライバシーポリシーを明記したほうがいい時代になっているのです。
プライバシーポリシーのページは義務なのか?
まず、Googleアナリティクス、Googleアドセンス、Amazonアソシエイトなどをブログやホームページで利用する場合は義務です。
2018年1月16日現時点では、下記のように利用規約に記載されています。
Googleアナリティクス
お客様は、プライバシー・ポリシーを掲載しなければならず、プライバシー・ポリシーの中で、お客様がデータ収集のためにcookieを使用していることを告知しなければなりません。お客様はGoogle Analyticsを使用していること、およびGoogle Analyticsがどのようにしてデータの収集および加工を行うのかを開示しなければなりません
Googleアドセンス
AdSense サイト運営者様は、ウェブサイトに広告を掲載することによって、第三者がユーザーのブラウザに Cookie を保存したり、ウェブビーコンを使用したりして情報を収集する可能性があることについて、これを明示したプライバシー ポリシーを掲載し、遵守する必要があります。
Amazonアソシエイト
プライバシー規約その他を通じて、乙が乙のサイトの訪問者からデータを収集し、使用し、保管し、開示する方法、および該当する場合は(甲および他の宣伝掲載者を含めて)第三者がコンテンツおよび宣伝を提供し、訪問者から直接情報を収集し、訪問者のブラウザにクッキーを設定したりこれを認識したりする場合のあることを、乙のサイト上に正確かつ適切に開示すること。
これらのように、利用規約に書いてある場合はプライバシーポリシーの開示は疑問の余地なく義務であることが分かると思います。
ただ、大事なのはその理由です。
そもそもWebサイトの運営において、なぜプライバシーポリシーの開示が必要なのでしょうか?
プライバシーポリシーの開示が義務と考えるべき理由
決まりだから守ればいい、という単純なものですが、その背景から重要性を理解しておくことが必要です。
正しく理解することでSEOにも影響します。
ブログやホームページ運営者の心構え
ブログやホームページの運営責任者は、公共の場で情報発信している立ち位置になります。
その心構えが必要です。
もしかすると個人で楽しんでいる場合もあるかもしれません。
それなら好きなように書きたいことを書いていけばOKです。
しかし、もしビジネスとしてブログやホームページを使うのであれば、検索ユーザーに価値を提供することが求められます。
信頼できる情報。
価値が感じられる情報。
役立つ情報。
このような良質な記事を書くからこそ、Googleは検索結果の上位に表示してくれるわけですから。
上位表示しなければアクセスも集まらず集客もできなくなります。
では、どういうWebサイトをgoogleは上位表示させようとするのでしょうか?
Googleは価値がある情報を上位表示する
Googleは検索ユーザーにとって価値がある情報を上位表示させるために、常に検索エンジンをバージョンアップし続けています。
GoogleのAI(人工知能)の進化もすさまじい勢いだそうです。
検索エンジンは、世界中にある10億を超えると言われる数のホームページやブログをチェックしているわけです。
そして、すごいのがGoogleのAIです。
GoogleのAIは、一瞬にしてそれらのWebサイトが法律に遵守しているかどうかを見破り、良質なサイトと悪質なサイトをふるいにかけているのだそうです。
まぁでも、今のAIならそのくらいはできて当然ですよね。
なぜそう言えるかというと、AIはすでに弁護士業界や医療業界でも活躍しています。
弁護士が扱ってる案件に必要な法律や過去の判例を一瞬にして集めたり、医療の診断にも世界中の研究論文を集めて正しい答えへと導く技術が確立しつつあるのです。
Googleの検索エンジンも法律に遵守しているかどうか、を一瞬で見分けているのも不思議ではありませんね。
なぜプライバシーポリシーがもはや義務と言えるのか?
ブログでもホームページでも、アクセスした瞬間にどこの誰がアクセスしたかが記録されます。
私も専門的な技術がないので詳しくは分かりませんが、IPアドレスやサーバー情報など、個人を特定できるくらいの情報はWeb上に記録されています。
つまり、アクセスを集めているだけでも、個人情報を取得しているという考え方になります。
個人事業のブログでも、アフィリエイト用のブログでも同じです。
プライバシーポリシーを明記して、検索ユーザーに安心して利用してもらえるWebサイトを作ることは、運営者としての義務になるのです。
プライバシーポリシーページはindexさせるべきか?
プライバシーポリシーのページはGoogleにインデックスさせるべきか。
それともno indexにするべきか。
ネット上には両方の意見が混在しています。
no indexにすべきだ、という意見の根拠は、重複コンテンツになるから、という理由です。
しかし、これは明確な答えがGoogleによって示されています。
下記の動画の13分2秒から「プライバシーポリシーページはインデックスさせるべきでしょうか?」という質問に対して正式な回答があります。
John Muellerさんは、「やはり、インデックスされるようにしておくべきです。」と答えています。プライバシーポリシーは通常のコンテントであり、ユーザーが検索を使用して探すこともあるかもしれないためと理由を加えて説明しています。「このようなタイプのコンテントをどうしてnoindexにしたいと思うのか分からないです。プライバシーポリシーを探して検索する人もいるでしょうし、関連した情報を見つけようとしたりもすると思います。」とコメントしています。
やはり小手先のテクニックでSEOをやろうとするよりも、真正面から検索ユーザーに向き合っていくほうが長い目で見たときにはよさそうですね。
法律はしっかりと守る。
そして検索ユーザーに安心してもらえる情報提供をする。
今後も引き続き、検索ユーザーに安心できるWebサイト運営をしていきたいものです。
重複コンテンツにはならないのか?
できるだけ重複コンテンツにならないような工夫もしたほうがベターかなと思います。
ただ、難しい場合は、内容を理解した上でいくつかの雛形を参考にする程度でも問題ないと考えています。
法律文は独特の言い回しだったりしますので一般的には扱いづらいですよね。
それに、いくつかの雛形を見ると分かるように同じような言い回しがあちらこちらに見られます。
語尾がちょっと違ったり、表現のニュアンスがちょっと違う程度でよいのではないかというのが個人的な意見ですね。
それよりも、しっかりとプライバシポリシーを堂々と公開していることをGoogleにインデックスさせて知ってもらうことのほうがよっぽど重要なことだと思います。
プライバシーポリシーの雛形
プライバシーポリシーをゼロから自分で書くのは骨が折れる作業です。
ですから、内容を理解したら雛形を参考にしていきましょう。
ありがたいことにWeb上にたくさん参考情報が見つかります。
ビジネスブログのための雛形
私のブログでは下記のようなプライバシーポリシーを公開しています。
参考にしてもらえればと思います。
プライバシーポリシー 当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。
当サイトでは、ご利用いただく方の個人情報について、個人情報の保護に関する法律やその他の関係法令を遵守し、以下に定めるプライバシーポリシーに従って適切に取り扱うものといたします。
以下に当サイトのプライバシーポリシーを記載します。
個人情報の管理
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- 修正された最新のプライバシーポリシーは常に本ページにて開示されます。
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免責事項はブログに書いてあることが仮に間違っていたとしても責任は負いませんよ、ということです。
これはアフィリエイトサイトには必須ですね。
たとえば、あなたのブログで紹介しているサプリを買っても思うような効果が得られなかったとします。
その場合でも責任を負わない、ということを明記しておきます。
効果の感じ方には個人差があります、などの記載も同様ですね。
あ、そうそう。
サプリなどの健康食品や美容関係の商品を扱う場合は薬機法の遵守も気をつけてくださいね。
「効果があります」とか「絶対」などのNGワードが細かく定められています。
そして、運営者情報も入れておくほうがいいです。
どこの誰が運営しているかを明記しているWebサイトのほうが、Googleから信頼されやすいことは自明の理ですので。
顔写真があるほうがより信頼されやすいということも言えるかなと思います。
ブログやホームページ上で商品やサービスの販売をしているなら特定商取引法に基づく表記も
もしあなたがブログやホームページにおいて、商品やサービスの販売をしているのであれば、特定商取引法も遵守する必要があります。
販売用のLPには必須ですし、オプトインページにも必須です。
こういうことをGoogleの検索エンジンはチェックしていて、法律に遵守しているWebサイトを優遇しているわけです。
人間の目によるチェックだったらとてもそこまではできませんが、AIの進化によってかなりの精度で細かいところまでチェックされていることを理解しておきましょう。
今後はますますAIが加速度的に進化していくことが予想されます。
シンギュラリティなどもどうなるのでしょうか。
どんどん隠し事ができない社会になっていますし、まっとうなWebサイト運営が勝つWeb環境が整ってきてますので、早いうちから法律遵守の感覚を当たり前にしておきましょうね。
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