読まれるメルマガの本質は?曜日や時間帯だけじゃない!

読まれるメルマガを配信するためには、曜日や時間帯に気をつけるだけでは片手落ちです。

  • 書き方のルールに気をつける
  • メルマガを誰に届けるのかというマーケティング
  • あなた自身のファン作り

など、様々な要素が必要になります。

短期的な視点と長期的な視点の双方から考えて、メルマガという媒体をどういうふうに育てていけばいいのか、お伝えしていきたいと思います。

目次

読まれるメルマガの書き方について

まず書き方についてですが、読まれるメルマガというのは、とにかく分かりやすいという共通点があります。

  • 何が書いてあるのか
  • 何が伝えたいのか
  • どういう情報が得られるのか

そういったことを分かりやすく書くのが読まれるメルマガの大前提になってきます。

メールの件名

メルマガを読んでもらうにはメールを開封してもらう必要があります。

メールの件名にはコピーライティングのテクニックを使って、読ませる工夫を凝らしていってください。

たとえば、コピーライティングの基本的な考え方として、

  • 限定性
  • 稀少性
  • 緊急性

といった要素を入れていくことで行動を促していきます。

続きの中身が気になるのでメールを開封したくなるからです。

そして、そのメールの件名に、

  • メリット
  • ベネフィット

について分かりやすく書いてあるとよいです。

「このメルマガを読んだら自分にとってメリットがありそうだぞ。」

と、思ってもらえたら開封するからです。

ステップメールの場合

ステップメールの場合は、1通目、2通目、3通目のメール件名には、もっとも力を入れないといけません。

もし1通でも読まれなければ、その話の流れが分からなくなってしまうので反応率、成約率が落ちてしまいます。

ですから、確実に読んでもらうために件名には力を入れてください。

もちろん仕事の都合などでどうしても読めない読者さんもいますので、そのステップメールの1番下の方にウェブサイトとか、ブログのURLを貼っておいて、前回までのメルマガ情報も見やすくしておくと親切ですね。

ということで、通常メルマガであってもステップメールであっても、メルマガを読んでもらうための筆頭に挙げられるのが、メールの件名でした。

本文の書き方のルール

メルマガの件名で興味を惹きつけて開封してもらえた後は、メールの本文を読んでもらいます。

そこで、メルマガの本文を分かりやすく書いていくために、いくつか基本となる書き方のルールがありますので、順番に解説をしていきます。

小学5年生でも分かるように書く

分かりやすく書くという表現でよく言われるのは、小学5年生でも分かるような表現で書くようにする、ということです。

漢字を使いすぎないとか、適切に改行を入れていくとかもその1つです。

それから、一文をできるだけ短くするということも大事です。

漢字とひらがなの割合について

漢字の割合とひらがなの割合が偏ってしまうと、どっちに偏ってもすごく読みづらくなってしまいます。

では漢字を使わないといって全部ひらがなにすればいいのか。

それもまた読みにくくなってしまうので、漢字とひらがなのバランスを考えるということが大事です。

私の場合は、例えば、『優しい』という漢字はひらがなの方が、やさしさを表現できると感じるのでひらがなを好んで使います。

『優しい』と『やさしい』だといかがでしょうか。

『故に』という接続語もひらがなで『ゆえに』というふうに書きますね。

『故に』と『ゆえに』だといかがでしょうか。

この判断はあなたの好みでOKです。

あなたの好みで判断すれば、あなたの好みに合う人がメルマガの読者様として定着してくれるからです。

あなたが感じる読みやすさという基準で、ちゃんと意識して使い分けることを心掛けてほしいなと思います。

たとえば、パソコンで打っていたら文字が変換されたから、ただそのまんま何も考えずに漢字を使うとか、そういう使い方はやめてほしいということです。

あくまでも読みやすさという基準で選択をしてください。

誤解のない表現にする

それから、誤解なく伝えるということも意識してほしいです。

読み方によっては、右にも取れるし左にも取れるという表現はやめてください。

特に抽象的な言葉を使う時は要注意です。

抽象的な言葉とは実態がない言葉全般を含みますが、自由、想像、ニーズ、本質、オリジナリティ、楽しさ、などです。

たとえば、読まれるメルマガは読んで楽しい文章です、と言われてもピンと来ません。

なぜなら

楽しいの基準が人によって違う

からです。

ですから、どういう種類の楽しいなのかをかみ砕いて書いていかないと分かりやすい表現にはならないということですね。

どういう種類の楽しさを追求すればいいかは、後ほど解説します。

ポジティブな表現をする

人の脳というのは、言葉をそのまま受け取るので、否定表現というのは理解するのに余計なエネルギーが必要になります。

なので、

「難しいかもしれませんが、~~」

などです。

そういう難しそうな印象を与えるのでなくて、

「分かってさえしまえば簡単なのですが、~~」

というふうに、プラスの印象で言うほうがメッセージが伝わりやすくなります。

それから、

「失敗しないために、●●すべきです。」

と言うのではなく、

「成功するために、●●すべきです。」

と言った方が分かりやすいわけです。

その人の脳が否定文を認識しないというのはどういうことかというと、いくら「失敗しないために」と否定をしても、この失敗という単語レベルで、脳には焼き付いてしまうということなのです。

そうなると、「●●しない」と否定すると自分の脳の中でもう1回解釈し直さないといけなくなります。

つまり、分かりやすさから遠ざかってしまうということですね。

なので、回りくどい表現ではなくストレートな表現を心がけて、

「成功するためには●●すべきです。」

という肯定的な表現をする方が読まれるメルマガになっていきます。

できないことをどういう伝えるか、できることをどう伝えるか

伝えている内容は一緒なのですが、表現の仕方を変えるだけで印象が変わる場合があります。

例えば、

「22時以降はNGです」

というのと

「22時まではOKですよ。」

というのでは印象が変わりますよね。

NGという単語の印象を残さないことが大事で、OKという単語の印象を残していきます。

それから、

「本人以外はお断りです。」

ということを伝える場合は

「本人のみ利用できます。」

と伝えてあげると、否定ではなく肯定的に伝えることができます。

伝える順番を工夫する

それから、これもポジティブとネガティブの使い方ですが、順番を変えると印象が変わってしまう場合があります。

例えば、

「値段が高いけど性能がいい。」

「性能は良いけど値段が高い。」

では印象が違うわけですね。

人の脳の記憶というのは、1番最後に言われたことが強く印象に残りますので、

  • 値段が高いということを伝えたいのか
  • それとも性能が良いということ伝えたいのか

によって、ネガティブとポジティブの順序をちゃんと調整していただきたいと思います。

このような書き方を工夫することで分かりやすい文章になり、読みやすいメルマガ、読まれるメルマガになっていきます。

以上が、ライティングのテクニックの部分の話でした。

メールマーケティング

それから、次にマーケティングの要素についてお話していきます。

まず、テクニックというのは表面的な方法論の話であるのに対してマーケティングの話は本質の話になります。

この本質を最終的には目指していただきたいと思います。

分かりやすい書き方を実践するのは何のためかというと、このマーケティングという本質を押さえるためです。

そのためにこそ、分かりやすい書き方のテクニックを使っていく。

方法論と本質は、そういう関係性です。

本質を押さえるために

読まれるメルマガの本質を押さえるには、あなたの価値観を明確にしておく必要があります。

  • あなたが伝えたい情報
  • 伝えたいメッセージ

そういったことに対して共感をしていただくようにメルマガで発信していきます。

そのことによって、お客様にとってメルマガを読む理由が、

あなたが書いているメッセージ、あなたが送ってくれるメルマガだから読む

という状況を作れるのです。

そうなると、非常に長いお付き合いができるようになるので、ビジネス上も非常に安定していきます。

ターゲット設定について

マーケティングの要素で何が大事かというと、まずはターゲティングですね。

あなたのメルマガは、そもそもどういう対象の人に送っているメルマガなのかということを明確にしておくことです。

そして、1通1通のメルマガにおいても対象者を明確にしていくと、読まれるメルマガになっていきます。

たとえば、メルマガの件名で、

「●●の人向け」

と伝えてしまうのも1つの方法です。

それから、その冒頭文のところで、

「今回はこういう人にこういう情報をお届けします。」

と、最初に宣言してしまうのも1つの方法です。

今回のメールを読むとこういうことが得られますよということを、最初に言ってしまうわけですね。

ステップメールでターゲット設定をする場合

ステップメールの場合はステップメール全体を通してのターゲット設定をしないといけません。

そして、そのターゲットがどういう人なのかについて、1通目、2通目、3通目で伝えていきます。

このステップメールを最後まで読むと

  • こういう良いことが得られます
  • こういうことで悩んでいる人に対して、こういう情報をお伝えします

と最初に伝えておくわけです。

そうすることで読まれるステップメールになっていくわけですね。

このように、ターゲットを明確にするのがマーケティングにおいて、非常に大事な要素になっていきます。

曜日や時間を調整しよう

ターゲットに合わせてメルマガを送る配信する曜日や時間を調整していきます。

仕事をしている人向けだったらお昼休憩だとか朝晩の通勤時間にメールを送るとかですね。

一方で、主婦の人にメルマガを送るのであれば、その主婦の人がのんびりしているであろう午前中とか、午後の早い時間とかです。

あなたの読者さんの開封率や反応率を見ながら調整していってください。

なお、曜日や時間を決めつけないほうがいいです。

たとえば、他人から

「●曜日の●時~●時がいいよ」

とセミナーなどで聞いたとしても参考程度にすべきです。

読まれやすい時間帯はあなたがあなたのお客さんの反応を見ながら決めるべきだからです。

もちろん教えてくれた人があなたと同じターゲット層を対象にしたメルマガを発行しているのであれば試してみる価値は大いにあります。

ただ、あなたの読者さんはあなたがもっとも理解しているべきです。

他人の情報に踊らされることなく、ちゃんとあなた自身で把握しておくようにしましょう。

たまには違う時間帯や曜日にメルマガを配信してみるといいです。

開封率の違いを確認すれば、すぐに改善点が見つかります。

ブランディングを高める

ブランディングとは、価値観をメルマガ読者さんと共有することで作り上げていきますが、実はこれがマーケティングの根幹となります。

つまり、

あなたが送るメルマガだから読んでみよう、と思われる状態を目指す

ということですね。

この状態を作ってしまえば、マーケティングの結果が非常に出しやすくなっていきます。

あなたのメルマガの反応率が上がっていくからです。

反応率が上がるということは、何かセールスをするときの成約率も上がっていきます。

しっかりと読まれるメルマガになっていくということですね。

ノウハウや情報では差別化できない

今やいろんなノウハウとか情報はネット上に溢れています。

需要に対して供給が増えているため、情報の価値が相対的に下がってきているのです。

ここで知っておくべきことは、

世の中であなた1人しかしらないノウハウとか、あなた1人しか知らない情報っていうのは世の中に存在しない

ということ。

ではどういう状態を目指すかというと、

どこかで聞いたことがある情報だけど、なぜかあなたから聞くと説得力がある

という状態です。

それがつまり、ブランディングということになります。

読まれないメルマガの特徴

表面的なノウハウや知識の価値はどんどん低下していることをお伝えしました。

ということは、ノウハウの提供とか、知識の提供しかしないメルマガだと、どんどん読まれなくなります。

価値を感じられないので読まれなくなって当たり前ですね。

他の人と同じような情報発信していても飽きられてしまうし、読む理由がなくなるのです。

それに、メルマガを発信するあなたにとってもネタが尽きてしまいますので、ノウハウや知識を伝えるだけのメルマガはどうしても先細りです。

ですから、

何を伝えるか、ではなくて、誰が伝えているのか

ということをしっかりと見せていくことで、しっかりとブランディングをしていきましょう。

ブランディングの具体的な方法

あなた自身のことを見せていくために、1つのやり方として、最初の挨拶のところで工夫をする方法があります。

ライブ感を出すとかです。

例えば、

「このメルマガはカフェで書いています。」

とかですね。

もっと具体的に、

「クロワッサンを食べて、コーヒーを飲んで、それからこのメルマガを書いている小川です。」

と、最初の挨拶にライブ感を出すことで、あなたの生活感や好みなど、あなたの人間性を見せていくことができます。

それから、最近こういう出来事があってすごく嬉しかった、というようなエピソードもいいですね。

これについては、編集後記の方に入れてもいいです。

このようにブランディングを意識していくことで、読まれるメルマガに育てていっていただきたいなと思います。

メルマガという媒体を育てよう

分かりやすい書き方をするとか、マーケティングを意識してメルマガを運営していくことで、媒体がどんどん育っていきます。

なので、読まれるメルマガに育てていくという意識が大事です。

そして、安心して楽しめるメルマガであれば、絶対に読んでもらうことができます。

しかも、ただ読んでもらうだけではなくて、すごく興味を持ってもらった状態で読んでもらうことができます。

ですから、分かりやすく伝えるというライティングのテクニック、書き方のルールを守るということも大事ですし、どういう人に届けるのかというマーケティングの視点も大事です。

  • あなたのメルマガを読んでいる相手にどうやったら喜んでもらえるのか
  • あなたはメルマガ読者にどういう価値を提供しているのか

そういった視点を持つようにしましょう。

そして、こういった安心して楽しめる媒体に育てていくために、あなた自身の情報を公開する必要があるわけです。

あなた自身の自己開示によって、ブランディングを高めていったり、最低限のメルマガを発信する上でのルールを守った書き方をしていきます。

安心できるメルマガはルールを守っている

メルマガのルールとして、ライティングのルールではなくて、法律上のルールというのもあります。

こういった基本的な決まりごとはしっかりと守ることが大切です。

楽しめる媒体の定義とは?

楽しいというのはどういうことかについて考えてみましょう。

たとえば、気付きを与えられる媒体っていうのは、非常に読んでいて楽しいですね。

楽しい学び。

つまり、メルマガ読者がただ知識を増やしてあげるだけではなく、何らかの行動の変化につなげるためには「なるほど!これやってみようかなあれやってみようかな!」と感じてもらう必要があります。

そして、そういうふうに思えるような気付きは、自分の場合はどうだろうかというふうに考えさせられるので読んでいてもとても楽しいです。

このような学びの楽しさを提供してあげると、媒体として順調に育っていきますし、見込み客をあなたのファンに育てていくということもできるわけですね。

なので、ビジネス上も、非常にメリットが大きくなっていくかなと思います。

メルマガのオリジナリティとは?

そして、そのためにはあなた独自の視点で情報を伝えていくということです。

単なる知識を伝えるとか、単なるノウハウを伝えるのではなく、あなた自身の視点で伝えていくということが大事です。

あなたの体験談とか、クライアントさんの体験談なども、楽しめる情報としてとても価値がある情報ですので、ぜひメルマガの中に活用していってほしいですね。

そして、こういった楽しさというのは、お笑いを見て笑い転げる楽しさである必要はありません。

あなた自身の体験談、ストーリーを楽しむというのは、知的な楽しさですね。

interestingの楽しさです。

なので、なにも面白くない親父ギャクをいう必要もないですし、ひねったジョークを考える必要もないんです。

あなた自身のことを話して、そのときに動いた感情をさらけ出し、自己開示していく。

そうすることで、楽しい、安心して楽しめる媒体に育てていくことができます。

楽しんでいただく企画を作る

それから、お客様に楽しんでいただくための企画ですね。

例えば、講座を作るというのは、良い企画の立て方かと思います。

いろんな講座の作り方がありますが、例えばステップメールを書く場合も、メール講座として企画を作ってしまえばお客様に楽しんでいただくことができます。

楽しんでいただくとは、ワクワクしてもらうということですね。

そのメール講座の中で、セールスにつなげても良いですし、セールスにつなげずにあなたのブランディング目的で、メール講座を作ってもいいです。

ステップメールでこのメール講座を企画するときは、ターゲットをしっかりと明確にする必要があります。

なので、企画を立てるということはつまり、ターゲット設定が自動的にセットで付いてくるのですね。

なので、どういう人に喜んでもらいたいかということから逆算して、この講座の内容を企画していくことになります。

動画セミナー

それから動画でセミナーをするというのも1つのやり方です。

ウェブセミナーやウェビナーなどとも言われます。

これは、1回YouTubeでアップしておけば、メルマガ読者様が動画セミナーを受けたいときに自分がいつでも受けられるのがメリットです。

リアルタイムセミナー

それから企画としては、リアルタイムのセミナーも企画の1つの方法です。

最近だと、Facebookのライブ配信やYouTubeのライブ配信という方法もありますね。

Webを使えばわざわざセミナー会場を借りなくてもいいですし、夜中の遅めの時間帯に企画をすることも可能です。

もちろんインターネットを介したウェブ配信になってしまうと、距離感の限界はありますので、リアルのセミナーを企画してフェイストゥーフェイスで交流するのももちろん有効です。

このように企画を立ててメルマガとつなげていくことで、お客様との関係性をより強固なものにしていくことができます。

メルマガ読者さんと共に育つ

読者との交流を大事にしていると、メルマガが媒体としてどんどん育っていきます。

ファンが育っていき、媒体が育っていき、そして、お客様が育つと同時に自分自身が育てられるという感じです。

そうなると、当たり前のように読まれるメルマガになっています。

なので、お客様にも育っていただき自分も育つ、そういう共に育つ『共育状態』を目指してメルマガの運営をしていくということを、ぜひおすすめしたいなと思います。

それが、読まれるメルマガの究極の形なのではないかなということですね。

一朝一夕で形を作る必要もありませんので、一歩一歩近づけるようにメルマガの方向性を理解しながら運営をしていくとよいですね。

今回は、読まれるメルマガとは?について解説をさせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事を書いた人

独自に編み出したメルマガ活用法で

・ブランディング
・顧客のファン化
・リピート率アップ

を実現。

セールスライティング、オンライン面談セールス、
プロダクトローンチなどセールスファネルの構築を
得意としている。

オンラインのみならず
リアルビジネスのコンサルも実施。

一般企業にも通用するマーケティングを展開中。

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エニアグラムセールスLab

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