価値基準や価値観は、非常に抽象的な言葉ですので、なんとなく分かっているつもりになりやすい言葉です。
しかし、分かったつもりの概念には何の価値もありません。
概念とは、正しく知ることで初めて、自分の人生にプラスに使いこなすことができるものだからです。
今回は、自分の価値基準や価値観について考えて、自分自身をより深く知るきっかけの一つにしていただけたら嬉しく思います。
自分の価値基準とは?
まず、自分の価値基準とは、判断軸です。
自分の中にものさしを持ちましょう、と言うこともありますね。
どういうときにどうするか。
その判断をするときの行動が、自分の価値基準によって変わっていくものです。
仕事や結婚における価値基準
わかりやすい具体例でいくと、仕事の選び方です。
例えば、ハードでもいいから稼ぎたい、給料は少なくてもいいからやりがいが欲しいなど、人によって全く違います。
自分の場合はどういうふうに選ぶのか、それが自分自身の判断の軸、自分の価値基準です。
何かを選ぶときには何かを捨てないといけないので、そうなったときに価値基準がなくてはなりません。
他にも、結婚相手の選び方などもあると思います。
例えば、若い相手じゃないといや、性格が良ければ見た目は気にしないなど、人によってこだわる部分が違います。
そういったことを全て、自分のものさし、判断軸、価値基準の中で決めているのです。
何を選択する人生にするかは自分で決める
選ぶ時には、何かを捨てないといけません。
何を捨てて何を取るか、これが自分の価値基準によって全て変わります。
選ぶものと捨てるものが、この価値基準によって変わってしまうのです。
つまり、行動が変わる、ということです。
幸せに生きている人、なかなか思い通りに生きていない人、世の中には様々な人がおられます。
ですが、成功者と言われる人は、成功するための価値基準を自分の中でしっかり持っています。
ですから、一つ一つの選択が失敗をせず、成功するための選択ができているということになります。
そして、何をやってもうまくいかない人は、価値基準がすごく良くないわけです。
そうなると、自ら不幸になるような行動を取ってしまいます。
自分自身の価値基準を、良い状態に高めていく努力が必要なのではないかと思います。
もしかして他人の価値基準に身を任せていないだろうか
非常に良くないと思われる例として、自分の価値基準ではなく他人の価値基準で生きていないかを一度振り返って考えてみてください。
例えば、他人の価値基準はなにかというと、
- 世間の常識
- 親の常識
- 時代の常識
などがあります。
自分がなんとなく行動していること、選んでいることが、世間や親、時代の影響を受けていたとしても自分で決めていれば良いと思います。
しかし、自分がこうだからこうするという基準ではなく、〇〇さんがこうだったから私もそうしようという、他人の価値基準で行動してしまうと、すごく後悔する結果になってしまいがちです。
お年寄りが人生で後悔すること
心理学の調査で明らかになっていることなのですが、お年寄りが人生において後悔することとして、こういうことがあるそうです。
- もっと美味しいものを食べておけば良かった
- もっと旅行に行っておけば良かった
- もっと実家に帰っておけば良かった、
- 周りの目を気にせずチャレンジしておけば良かった
など、●●をやっておけば良かったと後悔して死ぬお年寄りがすごく多いのだそうです。
この調査は、アメリカで80代以上の老人を対象に行われた結果が公になっているのですが、その報告によると、7割以上の方が共通したことで後悔しているとわかっています。
国によって多少割合や内容は違ってくるかもしれません。
しかし、やろうと思ったらすぐにできることなのに、ついつい後回しにしてしまうことが、死ぬ前の後悔につながっているという事実・・・。
あなたはどう思われますか?
何となく周囲や親の意見に流されてやらなかったり、他の人の人生をうらやんだりして、自分にとっての幸せを考えたり自分の幸せを噛み締めたりしない人は、すごく後悔する結果になってしまうのではないでしょうか。
他人の価値基準で生きていないかどうか。
人間は折に触れて意識してやらないと流されてしまう生き物なので、意識していかなければいけないですね。
ぜひ、自分の価値基準で自分の人生を生きる選択をしていければ良いのではと強く思います。
自分の価値観は自分で作ろう
価値基準がどうやって作られるかというと、自分の価値観によって基準が定まっていきます。
自分の価値観がどうやって作られるかを考えていくと、みなさんが人生観、仕事観、恋愛観など、それぞれの価値観を持っていると思います。
その価値観はどうやって作られるかというと、過去の経験です。
過去の経験、体験を元に、自分はこう思ったという感情がセットになっています。
こういう経験をしたときにこういう感情になった、だから自分はこういうことが大事だと思うようになる、という具合です。
このように、自分の価値観は、体験や経験と、それに紐づく感情によって作られていくのです。
そして、経験や体験に紐づいた感情が、自分の中の記憶として残っていきます。
そしてその記憶の積み重ねが、今の価値観を作っています。
記憶というのは、パッと思い出せないような記憶、潜在意識レベルであっても価値観にすごく影響しているので、幼少期の出来事などを振り返ると、こういうことに自分の価値観が影響を受けていると気づくことがあります。
他人の体験を自分の価値観に組み込むこともできる
先ほどの過去の経験や体験の中には、疑似体験も含まれてきます。
疑似体験とは、他人の体験です。
例えば、読書は他人の価値観に触れることでもあります。
他人の価値基準や体験、ストーリーは、自分だったらどうかと聞くことで、疑似体験をすることができます。
そうすると、自分のリアルの体験よりは薄まりますが、自分の価値観を作るものすごく有効な材料になります。
あなたも他人のストーリーで、感情を揺さぶられた経験があると思います。
他人のストーリーに触れた時に、自分もこういうことが大事だと考えるようになりました、という自分の価値観になってしまえば、それはもう他人の経験すら自分の価値観として吸収していることになります。
そこまで含めた定義で、経験や体験を考えていただきたいと思います。
このようにして、自分の価値観というものは形成されていくわけですね。
ここまではよろしいでしょうか?
価値観とは使いこなすべきもの
この体験や経験、それに紐づけられた感情、その記憶の積み重ねで出来上がった価値観が、自分の人生においてでしたら人生観、恋愛においてでしたら恋愛観、仕事においてでしたら仕事観になります。
それぞれの事柄において、何を大事にしたいかの優先順位となって、表れてきます。
また、価値観を自分ではっきり自覚できるようになると、自分価値基準や判断軸を明確にすることができます。
なんとなくこういう選択をする、というのではなく、自分がこういう価値観だからこういう選択をした方が幸せになる、だからこうするんだとはっきり言える状態を作れます。
自分の価値観を、しっかり言葉で説明できるようなレベルまで言語化しておくことが大切です。
それをしないと、もしかしたらなんとなく行なっている行動、なんとなく流されている選択、親から言われたからなんとなくそのままやっている、そういったことは実は無意識のうちに他人の価値基準で生きてしまっていることにつながりかねません。
なんとなくで流されてしまう時間を過ごしてしまうと、先ほど紹介したお年寄りのように、70%の人と同じようなパターンで後悔する人生を歩んでしまいます。
自分自身で納得して自分の人生を自分の足で生きた方が、絶対に豊かな実りある人生になると思いますので、価値観を、この話を聞くことをきっかけにして少しでも言語化していき、明確に自分の意識として自覚をしていただきたいと強く思います。
価値観は優先順位に影響する
価値観が定まってくると、何を大事にしたいかという優先順位を自分の中で決められるようになります。
価値観は、先ほど言ったように価値基準、判断の基準、行動の基準になるからです。
ということは、成功者の価値観を自分の中で構築する努力をすれば、人生が楽しくなっていく、ということが言えるわけです。
何をしてもうまくいかない人は、価値観の部分で、失敗するような行動や選択をついつい選んでしまうような価値基準を、自分の中に作ってしまっているわけです。
今以上の豊かな人生や目標を達成しようとしたときには、自分自身の価値観を成功できる自分、より目標を達成できる自分づくりをするための第一歩として、価値観を変えていく意識をする必要があります。
目標を達成できるような価値観に、自分で変えていく、ということです。
価値観を変える具体的な方法
価値観を変えるには、どうしたらいいでしょうか。
価値観は先ほど説明したように、経験や体験とそれに紐づく感情によって作られていくとお伝えしました。
価値観を変えるには、新たな体験を積むしかありません。
これを逆に言うと、今までと同じパターンの行動をしていると、価値観はいくら勉強してもいくら本を読んでも変わらないということです。
自分の意思で、少しでも良いので、行動を変えていくことが大事です。
例えば、朝5分早く起きるという簡単なことでも構いません。
家に帰ったら5分だけ後片付けをするなど自分で行動を決めて、今までと違うパターンをします。
そして行動をすると新たな体験ができますので、自分の新しい価値観を作っていくことができます。
価値観を作るために心理カウンセラーのカウンセリングを受けるよりも、まず自分でできること、新しい体験を小さなことで良いのでどんどん積み上げていく方が圧倒的に早いです。
価値観がどうやって作られるかがわかれば、変える方法も簡単にわかります。
自分の中で感じたことを大切に生きる
そして、体験をしただけでは意味がありません。
新しい体験をしたときには、何かしら自分の中に感じるものがあるはずです。
その感じた何かを、大事にする必要があります。
他人の価値基準で生きるのが当たり前の人は、自分の感情を押し殺してしまうようになります。
誰が言っていたから良いはずだ、一番楽なはずだ。
と、自分の感情をとりあえず横に置いて他人の言う通りにやっていけば、一番楽な人生が過ごせるという価値観になってしまうと、自分自身の感情をおざなりにしてしまっています。
そうなると、自分の人生を生きることからどんどんと遠ざかってしまいます。
自分の感情を大切にする意識を持つことが、価値観を変えるために大事になっていきます。
今を生きる
今何を感じているのか、何を思っているのかを自分の中で大事にすることは、今を大事に生きることでもあります。
体験をしたときに感じることは、その瞬間だけです。
これを自分の中で感じないと、すぐに消えてしまうものです。
感じることは形がないものですので、その瞬間が通り過ぎてしまうと、すぐに消えてしまうので、今感じたものを自分の中で味わっていただきたいと思います。
そして、気づくことが大事です。
新しい経験をしたときに何を感じたかを味わうことが、気づきにつながります。
気づきとは、発見です。
自分がこういうときにこう感じるという発見をすると、より自分自身の価値観がクリアになっていきます。
そうなると、自分の価値観の良くない部分を見つけたら、新しい価値観に変えていこうと自分で思えるようになっていきますし、ものごとを本当に大事にしたいのかという疑問にも繋がっていきます。
普段自分が言っていることと違う事を思ってしまったなど、自分自身に発見や気づきが価値観を変えるきっかけになります。
自分自身への問いを立てる
現状を認識することが、価値観を変えるための第一歩です。
それには、自分自身への疑問を持つことがすごく有効です。
問いを持つことは、新しい答えを探し出すことになります。
非常にシンプルではありますが、強力な問いとしては、
- 「本当に?」
- 「何のために?」
という問いがあります。
何か普段やっていることに対して、
- 何のためにやりたいと思ったのだろうか
- 本当にこれをやりたいと思っているのだろうか
と、自分自身への問いを投げかけてみてください。
価値観を変えることは、今までの自分の何かを捨てて、何かを足さないといけません。
そうすることで、価値観を変えることができます。
その第一歩の気づきを得るためには、問いを持つ事が非常に有効です。
価値観を変える方法のまとめ
価値観を変えるためには、まず新しい体験をしましょう。
そのときに何を感じたのか、自分自身の感情を大事にしましょう。
常に今この瞬間、周りから人の話を聞いたり考え方を聞いたりしたときに、何を感じているのかを大事にしましょう。
それから、自分の中の気づきや発見を増やしていきましょう。
そのためには、自分への問いを持ちましょう。
何かをやりたいと思ったときに、本当にやりたいことなのか、何のためにそれをやりたいのか、自分自身に問いかける習慣をつけましょう。
ぜひ、価値観を変えるための方法として参考にしていただけたらと思います。
価値観の押し付けは絶対にしてはいけない
価値観については、いくつか知っておかないといけないことがあります。
まず、押しつけはいけません。
価値観の押しつけとは、何のことでしょうか。
それは、他人に押しつけることだけではありません。
自分に押しつけてもダメだと、知っておく必要があります。
自分への押しつけとは、他人の価値基準を自分に押しつけることです。
本当にそれが自分のやりたいことなのか、何のためにそれをしたいのかという問いを持たず、この人が言っているから間違いないと鵜呑みにすると、自分自身への価値観の押しつけになってしまいます。
これは、自分をないがしろにして、粗末に扱ってしまっている行為ですので、絶対にしてはいけない行為です。
これと同じこととして、ノウハウやテクニックを盲信することもそうですし、宗教教理や哲学、常識、主義主張もそうですね。
価値観だけでなく方法論の押し付けはダメ
テクニックやノウハウは、方法論のことですが、これの押しつけも非常に良くありません。
たとえば、他人が言っていたから誰かの発言の中で
「自分がこうやってうまくいったたから、あなたもこうすべきだ」
という表現を見たときには、注意が必要です。
このように相手に自分のやり方や主義主張を押しつけるようなことは、言い方を変えると洗脳です。
人の価値観で自分が書き換えられてしまうので、姿形は自分自身ですが、中身は他人のコピーロボットに成り下がります。
ノウハウやテクニックをそのままやることは、機械でしかありません。
宗教や哲学、主義主張なども全く同じです。
価値観は押しつけてはいけないと、知っておく必要があります。
そして、他人に押しつけてもいけません。
価値観は自分の中に自分で持っておくべきもの
価値観というものは、人に押しつけるものではなく、自分自身の中で持っておくべきものです。
たとえば、価値観の一つに宗教観があります。
私は神社も好きですし、キリスト教の考え方も自分の人生には大きな影響を与えています。
哲学でも、ヘーゲルの哲学書なども読んでいます。
こういった価値観は、自分の中に作るための一つの考え方や参考として、宗教や哲学を取り入れるものです。
それは文字通り、言葉通りに受け取るものではありません。
宗教でいうと、原理主義者のような極端な主張につながってしまいます。
価値観の学び方と伝え方
価値観は人のウケウリで持つべきではなく、自分の中で構築するべきもの。
ということは、他人の話を聞く時は注意が必要ですね。
他人の話を聞きながら、その方の体験や主義主張を自分に置き換えるとどうなるか、自分事に変換して受け入れなければいけないからです。
そして、価値観を人に話すときは伝え方に気をつけましょう。
自分はこう思ったからあなたもそう思うべきだ、ではなく、私はこう思う、しかし、あなたはあなたの感じる事を大事にしてください、そのヒントが少しでも参考になれば嬉しいです、という言い方をすべきだと思います。
meメッセージをしましょう、ということですね。
自分ではこう思います、こうしたいですと、自分のメッセージを送ること。
これがmeメッセージです。
これは、私はこう思う、だからあなたもこうすべき、ということではありません。
私はこうしたほうがいいと思う、こうしたいと伝えるというだけです。
価値観を伝える勇気を持とう
優しい人ほど自分の価値観を人に伝えることから逃げてしまいがちです。
他人の価値観と違うときに揉めるのが嫌、面倒臭いと他人の顔色をうかがうことをすると、結局、他人の価値基準で生きてしまうことにもなってしまいます。
大事な人の気持ちを大事にしているようで、その人のことを認めていないことになると思いますし、その人のことを信じることもできていないと思います。
大事な人ほど、しっかり自分の考え、価値観を伝えることを意識していただきたいと思います。
自分の価値観を知るための4つの方法
伝えるためには、自分の価値観を知ることが第一歩です。
自分の価値観は、言語化しないと非常に曖昧なまま、自分でも無意識のまま持っていることが多いです。
潜在意識レベルの体験による記憶や感情を眠らせてしまっていると、自分ではよくわからないけど何となく思う、何となく嫌だと感じる、その何となくの部分は全て価値観に由来するものです。
その価値観の深い部分に眠っている言葉を呼び起こしていくことが、自分を知ることになっていきます。
これはいろいろなところでお伝えしていることですが、やりたいことリスト100を書いてみてください。
それから、やりたくないことリスト100を書いてみてください。
そして書いたら、優先順位を決めて並べてみてください。
その中でも真っ先にやりたいこと10個を並べて、優先順位を自分の中で作ることが、自分の価値観を可視化することにつながります。
自分を知るためには、自分の感情を確認する必要があります。
先ほど、価値観を変えるには自分の感情を大切にしようと言いました。
自分自身を知ることの一つが、自分の感情を知ることです。
最近嬉しかったことリスト10個は、何だろうかと書いてみましょう。
例えば1週間に1回と決めて、やってみるといいと思います。
最近嫌だったと感情が動いた出来事のリスト10個も、書いてみるといいと思います。
慣れないうちは、全く出てきません。
この1週間、嬉しいことが何もなかったんだろうかという体験をすると思います。
それは自分自身を大事にできていない、なによりの証拠です。
その時に自分が何を感じたのか、感じ取ることができていないのです。
嬉しいことが起きれば、他人にも嬉しいことをしてあげようと思うこともできますし、自分が嫌だと感じたことを他人にやらなようにしようと、意識してできるようになっていきます。
自分を知ることが、meメッセージの第一歩としてお話をしましたが、自分を変えるための第一歩でもあることを、合わせてお伝えしたいと思います。
価値観が合わないと感じたらどうすればいいのか
会社でも地域の人間関係でも、価値観が合わない場合はどうすればいいでしょうか。
価値観は当然、合う合わないがありますし、そもそも100%一致することはあり得ません。
この前提を持っておくことが大切です。
価値観が100%合うなんてことは、現実として絶対にないからです。
そんなことを言っていると、結婚することもできませんし、どんな仕事を始めてもすぐに辞めてしまいます。
悪い意味の完璧主義者、融通が効かない人になってしまい、これでは価値観をいくら知ったとしても何のプラスもありません。
むしろ、自分に周りを合わせる、これが価値観を他人に押し付ける状態とほぼイコールかもしれませんね。
そうではなく、自分の価値観は大事にして、他人の価値観は他人の価値観で大事にしなければいけないと思います。
譲れる部分と譲れない部分を決める
ただし、全てのことにおいて妥協する必要はありません。
妥協できることもあれば、どうしても妥協できないことだってあるはずです。
それは相手にも理解してもらう必要がありますし、あなたも相手のことを理解する必要があります。
ですから、やりたいことリストの優先順位の中の、特にこれだけは譲れないという価値観を自分で言えることが大切なのです。
価値観とは、理解すれば良いものなので、合わなくても良いのです。
価値観を合わせる必要はなく、理解し合えれば良い。
結婚生活もそうですし、職場の環境もそうですよね。
他にも、いろいろな価値観について言えると思います。
価値観の違いを味わう
そして、人生観の違う友達がいると、幅が広がって良いです。
人生観の違う友達は、意識して作ったほうが良いのではないかと、私は思います。
なぜなら、色々な価値観に触れることで、自分の価値観をアップグレードすることができるからです。
そう考えていくと、価値観の合わない人と心地よく過ごせる、そんな自分を作ってしまえば、自分の価値観を無限大に広げることができます。
自分の価値観に合う人しか会わない、気の合う仲間だけにしか時間を使いたくないということは、自分の価値観をアップグレードしたくないということにもつながります。
これは、どちらが良い悪いというものではありません。
それこそ人生観によって変わってくるものなので、自分で価値観を変えていきたいかどうか、自分で選べばよいことですね。
価値観によって、自分自身の行動が変わっていき、自分で行動を選択するかの価値基準になってくるので、価値観が変われば行動も変わります。
そうすると、結果も変わってきます。
今以上の結果を作りたい、目標を目指したいのであれば、何らかの形で価値観を変える必要が出てくるとは思いますが、何が何でもやらなきゃいけないかというと、それは押し付けるものではありません。
変えるかどうかは、自分で選びましょう。
変えたほうが自分にとって良いのかどうかを、自分で判断しましょう。
合わないからと言って拒絶するのか、一旦保留にするのか、それも自分で決めていくべきです。
自分が変えるべきかどうかを判断する方法
変えるかどうか決断の基準の作り方としては、あなたが到達したい未来をできるだけリアルに描くとよいです。
その時に有効な質問として、出て来た答えが「不労所得の生活」だとしたら、
「その次に何が起こると良いですか?」
という質問をしてください。
すると、その先の未来が具体的に、リアルになっていきます。
その質問を繰り返して最後に行き着くのは、
「死ぬ直前に何が起きたら良いですか?」
という質問になっていきます。
こうして究極の到達したい未来や目標から逆算していくと、今の自分を変えるべきかどうか自分の中で判断できるようになります。
まず、未来を描く。
そして、そこから逆算をする。
そうすると、自分がどういう価値観を作るべきか自分で決められるようになっていきます。
価値観を使いこなす人生を送ろう
今回は、自分の価値基準と価値観についてお話をさせていただきました。
これは知識として知っておくだけでは、何の意味もなさないことです。
なぜなら、価値基準や価値観は自分の行動の全ての源になっているからです。
自分が今やっている行動、思いつくことは全て、価値観と価値基準というものさしで決めています。
仕事をするときもそうですし、恋愛、結婚全てが価値観と価値基準によって変わってきます。
まさに自分自身の人生をどうするか考えた時に、価値観や価値基準をセットに考えていくことで、初めて価値観や価値基準を学ぶ意味が生まれてきます。
普段の日常生活の中で何を感じるのか、自分自身を知るための一つの切り口として、自分の価値観や価値基準を言語化していただければ嬉しいです。
動画ではマインドマップを使って解説していますので、合わせて参考にしてくださいね。
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