ステップメールを書くときの基本テンプレートの解説と、例文を消化して取り入れる方法について解説をしていきたいと思います。
ステップメールは非常に便利なツールです。
メルマガを配信されている方であれば、このステップメールは活用されているのではないかと思いますが、まだステップメールを書いたことがないという方は、ぜひ取り組んでいただきたいです。
→【参考記事】ステップメールの始め方!初心者が陥りがちな注意点とは?
ステップメールがなぜ有効かというと、自動で自分が設定した順番通りにメールを配信することができるからです。
マーケティングの仕組みを作るためにとても便利なツールなのです。
このステップメールを書くというときには基本のテンプレートを理解するのが近道です。
他人の例文を自分のステップメールに手軽にパクることで、短時間で書き上げることができるようになるので、基本的なパターンについて解説をしていきたいなというふうに思っております。
非常に効果的なパターンですので、参考にしてみてください。
まずはテンプレートの前にステップメールの目的を定めること
まず、ステップメールといっても、なんのためのステップメールなのかということを考えて欲しいと思います。
つまり、ステップメールの目的を決めるということですね。
お客様との関わりの中で、このステップメールが便利に使えるわけなのですけれども、このステップメールをなんのために使うのか。
お客様とどういう状態を作りたいのか。
お客様とどういう関係性を作りたいのか。
そういったことを最初に明確にしておく必要があります。
目的の事例を挙げると・・・
例えば、コーチングやコンサルティングをされているような方であれば、そのステップメールを、最後にセールスをするための対面のセッション、無料相談であったり有料相談であったりすると思うのですけれども、そこにつなげるためのステップメールという目的などが考えられます。
あとは、このステップメール内でセールスまで完結させてしまうということもできます。
私も両方行っています。
→【参考記事】ステップメールで販売までの流れを設計する具体的な手順とは?
それから、セールスにつなげない信頼構築のためのステップメールというのも存在するわけですね。
例えば、購入者さん向けもしくは、見込み客向けでもいいのですが、自分の自己紹介をステップメールで送ることもできます。
そうすることで、自分という人柄を伝えることができるのです。
メールアドレスを登録してもらえたら順番に、自分がどういうことをして、どういう考えてきたのということを伝えられるということです。
自分を知ってもらえるとマーケティングがやりやすくなります。
ゴールから逆算することが必須!
いろんな目的があるのですけれども、いずれにしてもマーケティングの基本的な考え方として、ゴールから逆算してシナリオを作るということが絶対に必要になってきます。
このゴールというのが、ステップメールの目的になります。
なんのためにステップメールを書くのか。
まずここを明確にしていただきたいなというふうに思います。
商品やサービスのセールスをするためのステップメールのテンプレート
ステップメールを書きたい方の多くは、やっぱり売り上げを上げたいと思ってることが多いと思います。
- 商品を売りたい。
- サービスを売りたい。
- そして、それらを、良い売り方をしたい。
そういうふうに思ってステップメールを書くという方がほとんどだと思います。
そのセールス目的のテンプレートについて解説をしていきたいなと思っています。
購買行動に至るまでの3ステップを理解しよう
まず、セールスに至るまでには然るべき段階を踏むことが大切です。
セールス、販売をしたいというわけなのですけれども、このマーケティングの仕組みの中にセールスを組み込むということです。
マーケティングというのは、こちらから売り込まなくても相手から欲しいといってもらう状態をどうやって作れるかです。
販売をゴールから逆算して、どういう順番、どういう段階を作っていくと自動的にセールスという状態を実現できるのか。
そういったことがマーケティング的な思考になってくるわけですが、その段階を考えていく必要があります。
こちらの記事も合わせて参考にしてください。
→【参考記事】ステップメールの構成内容で忘れてはいけない3要素とは?
ステップメールで1通目、2通目、3通目という順番にメールを送っていきますので、そのメールで1つ1つ段階を踏んでいく必要があるということなのです。
AIDMAの法則をステップメールに活かす
ご存知と思いますけれども、AIDMA(アイドマ)の法則というものがあります。
人が商品やサービスに興味を持って、それから購買行動に至るまでの段階を説明した法則ですね。
最初の段階として認知段階というものがあって、それがAのattention、つまり注意喚起です。
それから感情段階のIのinterestで興味を持つということです。
Dのdesireは欲求で、欲しいという気持ちが湧いてくるということです。
Mというのはmemoryなので、記憶。
そして、最後に行動段階のAのactionという購買行動、購入する行動。
これらの頭文字をとってAIDMA(アイドマ)の法則と言われています。
人間心理は変わらない
これは最近のものではなくて、1920年代から言われていることなのです。
アメリカのサミエル・ローランド・ホールが執筆した著作の中に、広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを解説した部分があります。
人間の心理というものは、時代が変わっても変わるものではありませんので、基本的な段階を踏んでいく流れは当時も今も全く変わらないのです。
このAIDMAの流れに置き換えていくと、それがそのままステップメールのテンプレートになります。
そして、この流れを頭に入れた上で、他の人のステップメールを見ていくと簡単にパクることができるようになります。
しかし、この大枠の流れを知らないとパクるということが正しくできません。
いくらテンプレートや例文を見たとしても、人によってその書くべきことというのは変わっていきますので、ただ表面上の形を真似してもそれをパクることはできないわけです。
しっかりと、この全体像を理解した上で、その上で、他の人のテンプレートや例文を見ることで、初めて手軽にパクることが可能になっていきます。
ステップメールのテンプレート解説
ではここからが本題です。
まず認知段階のA:attentionというのは、これで興味を持ってメールアドレスと登録するわけですから、ステップメールが始まる前の段階ですね。
attentionは、オプトインページで、メールアドレスと取得する段階になります。
それから、興味を引くI:interestの段階に入っていきます。
まず、これから説明するのは1つのテンプレートなので、1通目、2通目、3通目というメールの数は一つの目安として考えてください。
必要であれば、4通、5通ということもありますし、1通で十分という場合もあります。
これは、お客様との関係性でしたり、信頼の度合いによって、I:interestの部分で必要なメールの数や1通1通の内容も変わっていきます。
ただ最初にこのinterestをこの段階を踏むのは必須です。
ステップメール1通目
まず、相手が知りたいことをしっかりと伝えていきます。
相手が興味を持っていることがあって、初めてメールアドレスと登録してくれるわけですから、相手が興味があることをしっかり伝えていく。
伝える情報を分かりやすく丁寧に伝えていくということが大事なポイントです。
そのことによって感謝を作っていきます。
ここまで教えてくれてありがとうという状態を作っていくわけです。
そして、さらに質問をもらったり、クリックアンケートで満足したかどうかを確認していきます。
簡単なYES・NOのアンケートであればメルマガ内のURLでクリック測定ができますので、URLをクリック測定形式でOKです。
1通目はステップメールの中でも大事なメールなので、こちらの記事で詳しく解説しました。
→【参考記事】ステップメール1通目は目的とノウハウを!書き方の注意点とは?
ステップメール2通目
2通目も同じように、さらにノウハウ、お客様が知りたいことについて解説をしていきます。
より感謝を深めていきます。
そして、最後に質問をもらったり、クリックアンケート実施ということです。ここで、相手にも行動してもらうということで双方向性を作りたいのです。
そして、これが必要であれば2通目もそうですし、3通目、4通目にも伝えたいことを伝えきれていなければ、このinterest部分のメールを追加していっても大丈夫です。
ステップメール3通目
そして、相手が知りたいことを伝えた後に、あなた自身の自己紹介です。
ここで初めて自己紹介をしていきます。
相手が知りたいことから伝えていくべきなので、あなたの自己紹介を最初から長々としても興味ないので読んでもらえません。
ですが、相手が知りたいことにしっかり耳を傾けて、そこに対してしっかりと情報を提供していくことで、こういうふうに教えてくれる人はどんな人なのだろうと、興味が湧いてくるのです。
ですので、そのinterestの後に、あなたの自己紹介を書いていってください。
その際の注意点は販売したいサービスに必要なエピソードだけを語るということです。
そこまでした上で、次のdesireに入っていきます。
ステップメール4通目
ここでは4通目としてお話しますが、当然これが5通目、6通目の場合も3通目に2通目になる場合もあると思います。
一つのパターンとして、ここではお話をしていますので、4通目としてお話しさせていただきます。
4通目では真の問題に気づいてもらいます。
人というのは自分の問題に見て見ぬ振りをしている生き物です。
自分の痛いところは目を塞ぎたいという感情がどうしてもあるわけです。
ですが、それでは自分の目標を達成したり、今以上の結果を得るということはできないのです。
ここで考えていただきたいのは、最初に相手が知りたいことを伝えるわけですが、相手が知りたいという興味、なぜ知りたいかというと、何か理想とする未来があるわけですね。
お客様が理想とする到達したい未来があって、そこにいくためにどうしたらいいのだろかということで情報を知りたいというわけです。
だからまず最初に情報をしっかり伝えていきます。
しかし、そのお客様が直面している真の問題が分かっていない、逃げている状態であれば、いくら情報を伝えたところでその理想とする未来に辿り着くことができないのです。
それをお客様自体も薄々感づいているわけなのですが、見て見ぬ振りをしているのです。
要は、ここでお客様のために痛いところを突いてあげるということなのです。
お客様の理想とする未来があり、そこに到達したいのであれば、ここの問題は見て見ぬ振りをしてはいけない。
このことを率直にお伝えしていきます。
ここで、相手に嫌われたくないというような感情は、逆に相手にとって失礼なものになりますので、相手の理想とする未来に臨んでいる思いに対して誠実に向き合っていただきたいと思います。
ステップメール5通目
問題が解決した後は具体的にこういった未来があるというのをイメージできるように提示してあげます。
現在の状況と理想とする未来の両方をしっかりと認識していただくのが5通目の役割です。
ステップメール6通目
そして、その未来に辿り着くために問題を解決するための教材やあなたの有料のサービスを6通目で説明していきます。
ここでは商品説明の前段階です。
ですから、なぜその商品やサービスを案内しようと思ったか、その商品やサービスが問題解決にどういう効果があるのか、について話していきます。
商品やサービスを開発した切っ掛けやエピソードをお話しして、明日その商品やサービスを紹介することを約束して、メールを終えます。
ステップメール7通目以降
そして、actionの商品を促す段階に入っていきます。
これが7通目以降です。
セールスをするときの注意点としては、1通だけではダメです。
あなたも今までに、いろいろな売り込みを受けていたり、例えば家電量販店や洋服を買いに行った時に、店員さんから勧められますよね。
その時に、これどうですかと聞かれてすぐに買うことは場合によってあると思いますが、なかなかないと思います。
ステップメールを読んでいるお客様も同じように感じています。
なので、7通目で商品の販売ページを案内しますが、その後も8通目、9通目、10通目と商品やサービスの魅力をいろいろな角度からお話をしていくわけです。
こういう人にはこういうメリットがあり、またこういう人にはこういうメリットがありますというように、人によって響くポイントが異なってきますので、それを1通ずつ説明していく流れになります。
ステップメールでセールスをするテンプレートまとめ
これが、セールス目的でステップメールを書くときのテンプレートです。
この段階を踏んだステップメールを書いたら、メールだけで商品やサービスを販売することが可能です。
この流れを、ステップメールを書くときのテンプレートの一番基礎になる部分としてしっかりと覚えておいていただきたいと思います。
このテンプレートの構成を理解すると、他の人のステップメールを見た時に、この人の狙いはこうだからこう伝えている、こういうに書いているといったことが見抜けるようになっていきます。
→【参考記事】ステップメールとは!メルマガとの違い&反応率を最大化させる方法
ステップメールの活用事例
最後に、ステップメールの活用事例とステップメールのマスターする方法についてお話をしていきます。
まず、ステップメールの活用事例ですが、いろいろあります。
美容商品の通販をしている会社は、このステップメールをしっかりと組んでいます。
そして、商品をリピートしてもらうようにメールでの案内を自動化しています。
商品を購入したことがあればよく分かると思います。
これはマーケティングの設計をしっかりと考えているからステップメールを組んでるんですね。
それから、コンテンツ販売をしている人や講座やコンサルのサービスを販売している人、つまり、情報・知識を販売するといった人も、このステップメールを活用することでセールスを実現できます。
さらに、あなた自身を知ってもらうこと、ブランド作りという意味でもすごく役に立ちます。
そのブランド作りに必要なのが自己紹介です。
- あなた自身がどのような経験をしてきたのか。
- どういう人生を歩んできたのか。
そういったことを伝えることによってあなた自身のブランドを作るということができます。
ブランディングについてはこちらで詳しく解説しています。
→【参考記事】メルマガの目的の伝え方は?ブランディング戦略を成功させる方法
ブランドができていけば、お客様が紹介してくれるといったことも起きます。そして、自動的に集客をする仕組み、求心力にもなってきますので、あなた自身の自己紹介をしっかりと伝えていくことが非常に大事になっていきます。
まずは目的を明確にする
このようにステップメールにはいろいろな活用事例がありますので、最初にお話したステップメールの目的が何か、ここを一番最初に定めていただきたい。
そして、その目的から逆算をするといったマーケティングの考え方を持って、このステップメールを書いていただきたいと思います。
ステップメールの書き方をマスターする方法
絶対にオススメなのは事例に触れるということです。
つまり、他の人のステップメールに登録してみる。
そして、先ほどお伝えをしたテンプレートに当てはめて、他の人のステップメールをじっくりと観察してほしいのです。
そうすることで、他の人のステップメールを初めて自分のものにすることができ、例文として使えるようになります。
なので、しっかりとテンプレートの段階を理解した後は事例に触れていただきたいと思います。
そして、とりあえず書いてみる
それから、自分なりに書いていただきたいと思います。
いくつか事例に触れたら、良い所をどんどんパクって頂いてそれから自分なりに書いていただきたいのです。
自分で書くことが、ステップメールの書き方をマスターするための最短ルートです。
初心者が気をつけるべきポイントはこの記事にまとめてます。
→【参考記事】ステップメールの始め方!初心者が陥りがちな注意点とは?
100点満点のステップメールはない
100点満点のマーケティングがないように、100点満点のステップメールというのもありません。
なぜかというと、ターゲットによって伝えるメッセージが異なっているからです。
購入者様向けに書くのか、また見込み客向けに書くのか、それによって伝えるべきことが随分変わってきます。
そして、万人受けするようなステップメールを書いてしまうと、そのメールは誰にも役に立たないものになってしまい、八方美人のようなメールになってしまいます。
そうすると、メッセージの内容が明確ではなくぼやけてしまいますので、何の目的も達成できないというステップメールになってしまいます。
対象をしっかり、イメージしてステップメールを書くことが大事なのです。
万人受けが不可能なように、100点満点のステップメールも存在しないということになります。
お客様についてはあなたが一番理解していますし、一番想像できるわけですから、お客様のことをしっかりと考えて頂いて自分なりに書いてみることです。
迷ったらこの記事を読んでください。
→【参考記事】ステップメールのノウハウでコアなファンが爆増!仕組み作りのコツとは?
そして、完璧主義に陥らないということ。
ここまでお話ししたことと同じですが、100点満点のステップメールはありませんので、お客様の声に耳を傾けながらステップメールを書くということが大事です。
1通目、2通目のところで質問をもらったり、クリックアンケートを実施するということもお客様に耳を傾ける行為の1つです。
完璧主義に陥らないということを意識して自分なりに書き進めていただきたいと思います。
ステップメールの上達が早い人と遅い人の違いは?
ステップメールが次々にかける人は上達をし、あっという間にマスターします。
ステップメールは次々にかける人と、書けない人がいます。
書ける人とはどういう人かというと、目的が明確になっている人です。
誰にどうなってもらいたいのか。
これがはっきりとしているということが、目的が明確になっているということです。
まずは、あなた自身がステップメールを書く目的を明確にしていただきたいと思います。
逆に誰にどうなってもらいたいかというところが曖昧ですと、万人受けや八方美人のようになってしまうと納得するステップメールが書けずに何度も書き直しをしたりと、前進せず、堂々巡りを繰り返してしまうことになってしまいます。
ですので、ゴール・目的を定めていただいてそこに進んでいくためのステップメールを書き始めていただきたいと思います。
まとめ
今回は、ステップメールを書くときの基本テンプレートと、他人の例文を自分のステップメールに例文を消化して取り入れる方法についてお話をさせていただきました。
土台となるAIDMAの段階を、しっかりとテンプレートとして頭に叩き込んでいただきたいなというふうに思っております。
そうすることで、他の人のステップメールが全て、とてもいい例文、教科書となってくれるのです。
自分のステップメールに吸収していく材料としてとても参考になる材料になりますので、そのためにこのテンプレートの段階・順番をしっかりと理解していただきたいと思います。
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